ウォーター

第五百九十四部

 
「ああん、また始まったぁ」
「動かないほうが良いの?」
「ばかぁ」
「奥まで入れすぎると痛くなるから、ちゃんと言ってね」
「大丈夫。あぁぁ、ああん、もっと入れてもだいじょうぶぅ」
「これくらい?」
「ああっ、それくらいがいいっ」
「わかったよ」
「ああっ、ああっ、ああっ、さっきよりもっと素敵ぃっ」
さとみは声を上げながら、好みをはっきりと聞いてくれる宏一のやり方に安心しきっていた。男のやり方を勝手に押し付けられるのよりずっと素敵だ。なんと言っても気持ちいい。
「ああっ、ああっ、ああっ、嘘、また、またぁっ、ああっ、ああっ、どんどん良くなってくぅっ」
「まだまだだよ。今夜はさとみさんがもうイヤって言うくらいいっぱいいくんだ」
「ああっ、ああっ、なんて素敵なの。ああっ、ああっ、ああっ、またいっちゃいそう」
「二回目だね」
「いってもいい?」
「うん、もちろん。次は後ろからだよ」
「あああっ、そんなエッチな、ああっ、ああっ、ああっ、だめぇ、我慢できないぃ、また、ああっ、またぁっ、いっぱい連れてってぇーーーーっ」
さとみは思いきり仰け反ると、二度目の絶頂へと駆け上がった。
さとみが二度目に達した後も宏一はさとみの中に入ったままでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「どうだった?」
「もう、あんなに簡単にいっちゃうなんて。もう、女殺しなんだから」
さとみは微笑みながら悪戯っぽく睨んだ。
「さとみさんの中にいると気持ちいいからね。直ぐに動きたくなっちゃうよ」
「嘘ばっかり。じっと入れたままで私が感じるのを待ってくれてたくせに」
「偶然だよ」
「そう言うところ、好きよ」
さとみは深々と肉棒が入っているのを感じながら、たっぷりとキスを楽しんだ。今まではあまりねっとりとしたキスを楽しんだことは無かったのだが、抱きしめられて入れられているのだ。キスを楽しむには最高のシチュエーションだ。
「明るい部屋でするのも良いものなのね。宏一さんの顔が良く見えるもの」
「そうだよ。明るい部屋でするのはさとみさんがよく見えるから最高なんだ」
「あぁぁぁ、また感じてきた」
一度緩くなったさとみの肉壁がまたゆっくり締まり始めた。さとみは自然に膝を持ち上げて宏一の出没を受け入れる体勢になった。しかし、まだ宏一は動かない。
「気持ちいい?」
「うん、とっても」
「このままでもいけそう?」
「わかんない」
「それじゃ、試してみる?」
「このままで?動かないの?」
「うん、さとみさんが動きたければ動いていいよ」
「私だけなんていやぁ」
「でも、少しづつ良くなってるでしょ?」
宏一が聞くと、さとみはこくんとうなづいた。
「それじゃ、このままで居て、我慢できなくなったら言うんだよ?」
「うん」
さとみは肉壁の締まりだけでいけるかどうか、試してみることにした。
じっとしているとじわじわと快感が増してくる。さとみは自分の身体が次第に快感に満たされて行くのを感じながら、『こんな楽しいセックスは久しぶりだな』と思った。それはもちろん、もうすぐ自分がどうなるのか分かっているからなのだが、それれさえも今は楽しく感じる。
宏一はしばらくさとみの項や首すじに唇と舌を這わせていたが、やがて起き上がると両手でさとみの乳房を可愛がり始めた。しかし、さとみは直ぐに文句を言った。
「そんなのしなくて良いから、ちゃんと抱いてて」
「おっぱいを可愛がらなくて良いの?」
「良いの、だから抱いて」
そう言うとさとみは宏一を抱きしめて再び首すじに愛撫を受け始めた。
「このままが良いの?」
「このまま、抱いてて」
「感じてきた?」
「さっきから」
「動きたい?」
「まだ我慢できる」
「動いて欲しい?」
「まだ大丈夫よ」
「動いて欲しくなったら、ちゃんとおねだりするんだよ」
「そんなところで熱い息をかけながら言っちゃいや」
さとみは次第に腰を突き上げたくのを我慢しながら、快感に耐えていた。少しでも突き上げたら止まらなくなりそうだ。
「我慢できなくなってきた?」
「まだ大丈夫」
「本当?」
宏一はそう言うと、肉棒に力を入れてさとみの中で動かした。途端にさとみが反応した。
「ああっ、だめ、だめぇぇぇ」
我慢していた腰が動いてしまった。
「ああっ、いやっ、ああっ、ああっ、ああんっ、いやっ、止まらないっ」
さとみがクイクイと迎え腰を使い始めた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、いやぁ、だめ、あっ、あっ、あっ、だめ、気持ちいいぃーっ」
さとみは下から宏一にしがみつくと、一気に駆け上がっていった。
「いっちゃうのかな?さとみさんは自分で腰を突き上げて気持ち良くなっていっちゃうのかな?」
「意地悪ぅっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ダメ、いっちゃいそう」
「もういっちゃうの?もう我慢できないの?気持ち良くていっちゃうの?」
宏一がさとみの顔を上から見下ろすと、さとみは横を向いてしまったが腰は止まらない。もういく気なのだ。さとみの中も全体的に締まってきた。
「ああぁぁぁぁ、こんなおっきいの、我慢なんて無理ぃっ、ああぁぁっ、良いっ、すごく良いーーーっ、あああっ、いっぱい連れてって、てっぺんに連れてってぇーーーっ」
さとみは横を向いたまま思いきり仰け反って歯を食いしばり、手と足は宏一にしがみついて三度目の絶頂を極めた。
「うううううううーっ・・・はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ」
激しく息を弾ませるさとみを宏一は抱きしめて耳元で囁いた。
「上手にいけたね。とっても良い子だ」
軽く項を舐め回すだけで敏感になっているさとみは反応した。
「あああああん、だめぇ、今はまだぁ、ああぁぁん、敏感になってるぅ」
宏一はさとみが落ち着くまでじっとさとみの小柄な身体を抱きしめていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、もう、意地悪なんだから、はぁ、はぁ、はぁ」
「ごめんね。でも、素敵だったよ」
「ううん、良いの。すごくて、完全に夢中になっちゃった」
しかし、宏一はまださとみの中に入ったままだ。全然動いていないので、肉棒は最大硬度になったままさとみの中に深々と刺さっている。さとみもそのことに気が付いた。そして、このまま更に何度もいかされ続けるとのかと思うと、嬉しいもそうだが、少し怖くなった。
ここで宏一が力強く出没を開始すれば、さとみは更にいかされてしまう。それも、一度で済むわけが無い。今でさえ、既に三回いかされて身体は怠くなってきている。これ以上、二度も三度もいかされたらどうなってしまうのだろう?
それでもさとみは宏一に抜いて欲しいとは言わなかった。シックスナインになって手と口で出すという方法もあったが、さとみは挿入に拘った。
「大丈夫?疲れてない?」
「大丈夫。疲れても、このまま寝れば良いだけでしょ?宏一さん、動いても良いのよ。私はもう十分気持ち良くして貰ったから」
「でも、俺がしたらさとみさんが・・・・・」
「だめだと思ったら言うから。ね?動いて?お願い」
さとみは宏一に出没して貰って更にいかせてもらおうと思った。身体は既に満足しているが、心はもっと宏一を欲しがっているのだと気が付いた。正直に言えば、ずっとこうやって貫かれていたい。もっと宏一が欲しいのだ。
「うん、それじゃ、始めるよ。ゆっくりからね」
そう言うと宏一は再びゆっくりと動き始めた。
「ああああぁぁぁぁぁぁ、素敵ぃ、あああぁぁ、こんなに奥まで来るなんて、お腹の真ん中まで入ってるぅ、あああぁぁ」
宏一はさとみの奥ギリギリを狙って動いているが、もともとさとみの方が小さいので全部入れてしまうと先端がさとみの奥を無理やり引き延ばして痛みを生む。それに、由美や洋恵と違って行き止まりの固い部分がわかりにくい。だから宏一は慎重にさとみの表情を伺いながらさとみが一番感じる位置で肉棒を引き返すようにした。
「ああん、ああっ、ああぁぁ、ああぁん、ああぁぁ、だめよぉ、優しすぎるぅ。こんなんじゃ宏一さん出せないもの。もっとぉ」
「でも・・・」
宏一はどうしようか迷った。確かに福岡ではさとみがベッドに寝た状態で貫いて中に出したが、無理に貫かないように宏一は起き上がってさとみの乳房を可愛がりながら出した。やはり、あの体勢が良いようだ。
「うん、それじゃ、おっぱいも可愛がるね」
「うん、わかった」
宏一は膝立ちの姿勢になると、さとみの下は半球形で乳首の方がツンと尖った乳房を指で可愛がりながら出没を始めた。
「ああっ、素敵、ああっ、ああっ、ああっ、良いっ」
さとみは自分から膝を引きつけて足をM字にして声を上げ始めた。さとみの秘部を見下ろすと秘口が少し上を向いているところに肉棒がズリズリと出入りしているのがよく見える。
「うわ、さとみさんのおまんこにおちんちんが出入りしてる。おまんこがぴったりおちんちんにくっついてる」
「そんなの見ないでぇ。私を見て、ね?ああぁ、ああん、気持ちいぃ」
「全部見るんだよ。分かってるだろ?約束があるんだからね」
「全部見せてるからぁ、分かってる癖にぃ」
「そうだね。仕事してるさとみさんのおまんこ、こんなになってるんだね」
「嫌あぁぁぁぁ、意地悪言っちゃだめぇ」
さとみは嫌がっているような口調だが、さとみの中はどんどん締まってきている。宏一は、これなら放出できると思った。
「ほうら、さとみさんもどんどん良くなってるよ。おちんちんを締め付けてる」
「一緒がいい。ね?一緒に」
「さとみさん、我慢できる?どんどん早くなっていくよ」
「ああっ、上も下もなんてっ、ああっ、ああっ、素敵ぃっ、ああっ、ああっ、ああっ、こんなの我慢できない、ああっ、ああっ、ああっ」
「だめ、一緒にいくんでしょ?我慢しなさい」
「ああっ、だって、ああっ、だってぇっ」
「またさとみさんだけいっちゃうの?」
「私だけはいやぁ、一緒にいくーっ」
「それじゃ我慢しなさい」
「がんばるぅっ」
「良いよ。しまってきてる。気持ちいいよ」
さとみの中は前後に大きな出っ張りがあり、それに肉棒が擦れると気持ちいいのだが、そのためにはストロークを大きくする必要がある。その刺激にいき癖の付いたさとみの身体がどんどんいこうとするのだ。
「ああっ、はやく、ああっ、ああっ、いっちゃいそう、ああっ、ああっ」
「がんばって、もうすぐだよ」
「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、んんんんんっ、お願い、早くぅっ」
「もう少しで出るよ」
「おねがい、はやくぅーーっ、いっちゃうぅーーーーっ」
さとみは本当にギリギリで耐えていた。全力で耐えているので一瞬でも気を抜いたら確実にいってしまう。
「ほうら、もうすぐだよ。出るよ、ほうら、ほうらぁっ、どうだぁっ」
放出点に到達した宏一は一気に大量の精をさとみの奥深くに放った。肉棒の先端がグッと開いてドクッドクッドクッと精がさとみの肉壁に注がれる。さとみはその刺激で一瞬早くいってしまったが、ほぼ同時だ。
「天辺に連れてってぇーーーーっ」
さとみも仰け反って絶頂を極めた。さとみの頭の中が真っ白になり、只肉棒の脈動がさとみの意識を支配する。さとみは身体の奥深くが温かいもので満たされていくのを感じた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
さとみは立て続けに壮絶な絶頂を与えられ、心も身体もたっぷりと満たされた。身体は怠いのだが、心がとても軽い。さとみはぐったりとしたまま宏一に抱き寄せられ、言葉の要らない安心感に身体を委ねていた。
宏一は抱き寄せたさとみの小柄な身体がとても可愛いと思った。まだ息を弾ませているさとみを抱き寄せてキスをすると、荒い息の儘小さな舌を絡めてくるさとみが堪らなく可愛い。
さとみも手足を軽く宏一に絡めて頭を宏一の胸に乗せ、心音を聞きながら髪を撫でられていると何も心配することのない素晴らしい世界に浸っていると思える。二人はそのまましばらく無言で身体を休めた。やがて体力の回復したさとみが囁いた。
「ねぇ、さっき、ベッドに入る前に言ったでしょう?」
「うん?あぁ、夜景の話?」
「そう。裸で夜景なんて見たことないからちょっと不安だったけど・・・・」
「どうしたの?このまま夜景を見たくなった?」
「・・・・部屋の電気、暗くしてもいい?」
「もちろん良いよ。夜景の中でしてみようか」
「うん。どこで?」
「ほら、あそこのチェアーで」
「連れてって」
「うん、それじゃ、夜景を見てみようね」
宏一はそう言うと、部屋を完全に暗くしてからさとみに部屋着のガウンを着せると、お姫様抱っこして部屋の角に向かった。
「ほら、向こうに光の点が見えるだろう?あれが全部船だよ」
「きれい・・・・・・・」
さとみは宏一に抱かれながら遠くに並んでいる光の点を見つめていた。



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