第 2 部

             

            幸一は堅く張った小さめの乳房の素晴らしい弾力による揉み心地を楽しみながら、久美が悶え続けるのを優しく見下ろしていた。まだまだこれから開発する楽しみがたっぷり残っている。

            「ううぅ、あうぅっ、はうっ・・・」

            久美は、いつもはここでの愛撫は時間が短いので、やっと手に入れた快感がいつ取り去られるのか不安を感じながらも、できるだけ今のうちに感じておこうと思ってしまった。そして、その恐れの通りにやがて幸一は手を抜き去った。快感を取り去られ、はっとした久美はあわてて乱れた制服を合わせ、ジッパーを上げる。

            幸一はそれにはかまわず、久美の身体を自分の膝の上にそっと倒して仰向けに横抱きにした。いつもは左手で久美の首を支えるのだが、今日はそれをしないので、久美は幸一の膝の上でのけぞった感じになった。そのまま幸一の右手は久美のスカートの中へ伸びていく。

            久美は幸一の手でスカートを捲り上げられるのを防ごうとスカートの裾を伸ばしたが、手を押し出そうとはしなかった。幸一の手は久美のぴったりと閉じられた足の付け根へと伸び、まだ淡い茂みの中をゆっくりと探りながら秘部の入り口の辺りで軽くマッサージを始める。

            「んんっ・・」

            久美は恐れながらも心のどこかで待ち望んでいたことが始まり、必死にスカートの裾を伸ばしながらも感じ始めていた。

            幸一は左手でワイングラスを手にすると、ゆっくりと口に運んでいる。

            「はっ・・・んっ・・・・いや・・・・」

            久美は少し嫌がっていたが、自分自身でその抵抗が儚いものだと言うことをよく分かっていた。

            「足を少し開いて」

            幸一がそう言うと、久美の足が心持ち開かれたが、まだほんの少しだ。

            「もっと大きく開いて」

            さらに幸一が言うと、三十度位まで足が開かれた。

            「もう、それくらいで良いのかな?」

            幸一が久美を見下ろすと、横を向いたまま無表情を装った久美がじっとしている。幸一は久美がそう言うつもりなら、と指を少しだけ茂みの奥に進めた。

            指先が敏感な部分の入り口に届くと、久美の身体の中にビンと電流が走る。しかし、指は茂みの奥には進まず、時折その部分を刺激するだけですぐに茂みの中へと戻っていってしまう。

            久美はほんの少ししか与えられない快感に、再び身体が不満を訴え始めるのを感じた。また、だんだん我慢できなくなってくる。幸一は時折ワインを楽しみながら、久美が我慢できなくなってくる様子をたっぷりと楽しんだ。

            「うっ・・・いや・・・・あぁっ・・・・はっ・・・・」

            最初、幸一の膝の上に仰向けになっていた久美は、だんだん幸一の指が秘部を刺激しては引き上げ、また刺激するのを繰り返しているうちに、少しずつ自分から足を開いて膝を引き寄せ幸一の指を少しでも秘部で受けようとし、上体を起こして幸一に抱きつくような格好になってきた。足を自分から大きく開くのは絶対に嫌だったし、感じる度に足を閉じようとするが、足を閉じると幸一の愛撫が茂みへと戻っていってしまう。それでも久美の身体は快感を得ようとするので、自然に膝を胸に引き寄せることで秘核を少しでも幸一の指に近づけ、少しでも秘部の奥へと導こうとした。幸一に指が少しでも敏感な部分に触れると、自然に上半身が快感が走る度にくっと仰け反ってしまう。

            久美も既に自分でも濡れ始めているのは分かっていたから、何とかそれを幸一には見せまいとしていた。膝は勝手に胸の方に引き上げられてくるので、左手でしっかりとスカートの裾を押さえていないと、自分で引き上げた足のおかげで直ぐに丸見えになってしまいそう。久美は幸一に見下ろされながら自分から足を引き寄せていくのが恥ずかしく、少し身体を捻って幸一のガウンにしがみついていった。そしてついには右手で幸一のガウンを握りしめ、

            「あぁぁ、あう、うう、あうぅっ、いや・・・ううぅ」

            と小さな声を上げ始める。

            幸一も、ここまで焦らせば十分だろうと思い、グラスを置くと左手で久美を抱き寄せた。久美は我慢の限界に達していた。恥ずかしいとは思っても、自然に腰が動いて幸一に指を追い求めてしまう。その動きは本人にとっては最小のものだったが、幸一にとっては、可愛らしい腰がうねうねと動く様を堪能するのに十分だった。

            「ううぅぅ・・・ぅあぅぅ、はっ、お、お願い・・・」

            もう久美はスカートの裾を押さえてはいても、その中に隠された腰の動きを止めることはできなかった。もう左手で押さえているだけで精一杯だ。

            「どうして欲しいの?」

            「もう少し・・・お願い・・・」

            「ちゃんと言ってごらん」

            そう言って、久美の敏感な秘核を軽く指で撫でてやる。それは久美から言葉を絞り出す十分な効果があった。

            「ううっ・・・もっと・・・・奥まで・・・・優しくして・・・・」

            「それじゃぁ、スカートを押さえている手を離しなさい」

            久美にとっては、明るい部屋の中で指を求めてうごめく腰と自分の茂みを明るいリビングで幸一に見られるのは耐えられない屈辱だった。たとえそれが焦らされ尽くした後に起こったことでも、だ。

            「いや・・・それだけはいや・・・お願いです・・・・早く・・・」

            「だって久美ちゃん、こうして欲しいんだろう?」

            幸一は茂みで遊んでいた指を一気に奥へと進め、既にたっぷりと濡れてしまった秘芯を開いて中を指先で何度も撫で上げ始めた。幸一にも分かっていたとおり、そこは既に久美の中から湧き出してきた液体でぬらぬらとしている。ゆっくりと幸一の指がその敏感な部分を撫で始めると、

            「あぁぁぁーーーーっ、ううぅぅーーーっ、はああぁぁーーーっ」

            久美自身どうにもならない声が口から吹き出し、思わず久美はのけぞった。幸一の愛撫のテクニックは抜群だった。久美が痛がらない程度の強さなのに強力な快感が身体の隅々まで駆けめぐる。久美は頭の中で『こんな気持ち良さに勝てる人なんているわけない』と思いながら幸一の愛撫をしっかりと受け止め、声を上げ続けた。

            しかし幸一は久美に与えた快感をすぐに取り去ってしまった。一瞬トロンとした表情で幸一を見上げた久美は、はっとしてその意味を悟ると、幸一のガウンにしがみついた。これ以上こうしていると、自分がどうなるのかよく分かっていた。そして、自分から言わなければいけないことを屈辱としてではなく、今の自分の意志として、焦らされ尽くした自分に選択の余地がなかったこととして、幸一に伝えた。

            「もうここはいや、ベッドに、ベッドに連れて行ってください」

            「それじゃぁ行こうか」

            幸一はそのまま久美を抱き上げようとする。

            「ま、待って、片付けをしてから行きますから。直ぐに」

            久美は抱き上げられたままベッドに行くのを嫌がった。幸一の腕の中から何とか降りようともがいている。

            「後でも良いのに」

            「す、直ぐですから待っていてください」

            そう言うと久美は幸一の腕の中から立ち上がり、片付けを始めた。あのまま幸一に焦らされて感じさせられたまま抱き上げられてベッドに入れば自分が自分で無くなってしまうような気がした。だから短時間とはいえ、自分一人になって自分を取り戻しておきたかったのだ。

            幸一は立ち上がるとベッドルームに入り、ガウン姿のまま煙草に火をつけた。こうやって久美に酒の相手をさせるのは何回目になるのだろうか、最初の頃とは大違いだ。土曜日の夜に久美の全てを自由にするようになってからしばらくになるが、やっと最近になって久美の身体を思い通りに開発することができるようになった気がする。最初はあの姿のまま幸一の隣に座ることさえ大変だったのだから。

            久美は手早く台所を済ませると、そのままベッドルームに向かった。静かに戸を開けると、やはり幸一はベッドに座ったまま煙草に火をつけていた。エアコンの効いた薄暗い部屋に紫煙がゆっくりと漂っている。

            「こっちにおいで」

            幸一がそう言うので久美が幸一の隣に座ろうとすると、

            「こっちに立って」

            と久美を幸一の正面に立たせた。久美はこれから先程以上の恥ずかしい思いをしなくてはいけないことに悲しんだが、部屋が暗いだけにリビングほど恥ずかしがることはないと自分に言い聞かせた。

            「上を脱いで」

            幸一はゆっくりとそう言い、短くなった煙草を消してから新しい一本に火をつけた。

            「はい・・・」

            久美はそう言うと、ゆっくりとセーラー服に手をかけた。そしてリボンの下のフックを外してからジッパーを下げていく。薄暗い部屋の明かりでも制服の中から現れた身体は素晴らしいプロポーションをしていることがはっきりと分かる。ゆっくりと久美が制服を左右に開くと、色白の細い身体からきれいに膨らんでつんと尖った乳房が幸一の目の前に現れた。その先端は真っ直ぐに幸一を向いており、まるで幸一を挑発しているようだ。久美はそっとセーラー服を脱ぐと、いつものようにベッドの向かいのパソコン机に付いている椅子の背にかけた。

            「この前教えたように、お口で大きくしてごらん」

            幸一がそう言うと、久美は大人しく幸一の前に跪き、ガウンの中へと恐る恐る手を伸ばした。そして既に半分以上本来の大きさを取り戻している肉棒を手に取り、じっと見つめている。まだ自分は本当の意味でこれを知らないが、この肉棒を身体の中に受け入れる日はそう遠くないだろう。それは何よりも身体が開発されてきた過程を全て知っている自分自身が一番よく分かる。久美はゆっくりと口を開けると、その肉棒を口の中に入れ、ゆっくりと口でしごき始めた。

            「うん、上手になってきたね」

            幸一の肉棒はたちまち本来の大きさを取り戻し、半分以上久美の口からはみ出す様になった。

            「手も使ってごらん」

            幸一は上半身裸の少女が口で奉仕するのを楽しそうに見下ろしながら、そっと久美の髪を掻き上げて項を指で愛撫した。久美の身体がその愛撫にピピッと反応したのが分かる。まだ久美のフェラチオはそれほど上手ではないが、小さな口としなやかな指で奉仕されるのはとても気持ちよかった。

            やがて久美の頭の動きが遅くなってきた。慣れていないだけに直ぐに疲れてしまうらしい。幸一は二本目の煙草を吸い終わったところで久美を解放することにした。

            「ありがとう。立ってごらん」

            久美は頭を動かし続けたので少しぼうっとしているらしく、無表情でゆっくりと立ち上がった。ちょうどベッドに座っている幸一の目の前にスカートだけを纏った少女の素晴らしい乳房が差し出される。幸一はベッドで徹底的に愛する前に、少しだけこの姿勢の乳房を可愛がることにした。

            「もうちょっと前においで」

            そう言って久美の手を引き寄せ、自分に近づけてから、そっと乳房に手を伸ばす。一瞬、久美が後ずさりしようとしたが、幸一の左手が久美の腰の後ろに回され、それを許さなかった。幸一の右手の指が乳房の周りから先端に向けてそっと撫で上げる。パンパンに張っている少女の乳房を撫で回すのはとても気持ちが良い。久美はじっと目をつぶっていた。最初こそほとんど感じなかったが、幸一が指での愛撫をほんの数回繰り返すだけでリビングで感じていたような焦れったい快感が湧き出し始めた。何よりも先ほどのセーラー服の上からとは違い、今は直接触っているのだ。幸一は滑らかな肌を指でゆっくりとなぞるように愛撫を続けた。

            「んんっ、あ、はあぁっ、くっ・・」

            「こっちもしてあげよう」

            幸一は久美の腰の後ろを押さえていた左手も使って同じことを両方の乳房に施した。久美はもう逃げようとはせず、じっと声を押し殺すように幸一の愛撫を受けている。

            「ああぁぁ、はあぅぅ、ああっ、いや、あううぅ・・・」

            久美は横を向いて何とか声を押し殺そうとしていた。まだベッドに入る前からこんな姿を幸一に見せたくはなかった。立ったまま感じさせられるなど、普通の愛され方ではないと思っていた。冷静に愛撫を続ける幸一の目の前で自分だけ声を上げるなど、久美にとっては恥ずかしくて仕方がない。

            「さっきはこうして欲しかったんじゃないの?」

            そう言うと、幸一はパンパンに張りつめている二つの乳房の下に両手を当てた。親指と人差し指で作ったラインが乳房の膨らみの始まる辺りにぴったりと当てられ、これから起こることを久美に教えた。

            「い・・・いや・・・・こんな・・・いや・・・」

            「感じてごらん」

            幸一の手が二人の思った通りの動きをした。ゆっくりと乳房を絞り上げながら途中から揉み上げる動作に入る。

            「ああぁぁぁぁぁーーっ、ああぁっ、あううぅっ、ああぁうぅぅっ」

            幸一は素晴らしい感触と久美の感じ方に満足した。やはり少女を愛するときはこうでなくてはいけない。久美は立っていることさえ大変だった。立っていても自然に足を擦り合わせようとしてしまう。快感に夢中になれない恥ずかしさに、久美はベッドに入ってからの方がよほどマシだと思った。

            その気持ちを察したわけではないだろうが、幸一は久美が声を上げたことに満足すると、いよいよベッドに入ることにした。

            「スカートを脱いでベッドにあがりなさい」

            と言うと、自分もガウンを脱ぎ去る。