第 4 部

             

             久美がやっと幸一の頭を解放したとき、幸一の顔はぐっしょりと久美の潤いで濡れていた。あまりに激しく久美が手と腰を使ったので少し頭がくらくらする。やっとの思いで目の焦点を合わせると、目の前には大胆に足を開いたままの久美が放心状態で横たわっていた。

            久美はあまりに激しく感じたのと、自分の身体を制御できずに信じられない痴態で幸一の頭を激しく擦りつけてしまったショックに呆然としていた。手を動かすのもだるい力の抜けてしまった身体にまだ時折電流のような快感が走り抜けている。下手に動くと感じてしまいそうだった。

            部屋の薄暗い明かりの中で久美の秘部が鈍い光を放っている。まるで人形のように幸一の目の前で足を開いたままぐったりとしている少女は、幸一の視線を感じていないかのように秘部を隠そうともしなかった。

            幸一はその無防備な秘部に再び顔を近づけた。そして、

            「今度はゆっくりとしてあげるからね」

            と言うと、舌全体を使って可愛らしい秘部を舐め始めた。

            「あ、だめ、ああぁっ、今はまだ、あぁぁぁぁーーーっ」

            久美の透き通るような声が寝室に小さく響く。幸一は秘唇だけでなく、秘核もゆっくりと舐め上げた。特に久美は秘核をゆっくりと下から上へと押し上げるように舐められるのが好きだ。

            「くぁぁぁうぅぅぅ、はぁぁぁーーーっ」

            「どうなの?」

            「あうぅぅーっ、ううぅぅーーっ」

            「言わないの?」

            「いいっ、いいですぅぅぅーーっ」

            「いい子だ」

            「ああぁぁぁーーーっ、そんなにぃーっ、ああぁぁぁーーっ、だめぇぇーーーっ」

            幸一は今度は自分のペースでゆっくりと久美の秘部を徹底的に愛し続けた。久美にとっては、たっぷりと自分で感じた後に駄目押しをするように幸一に愛され、自分がどうかなってしまうのではないか、と思った。しかし、快感は止め処もなく沸き上がり、自分でもどうしようもない。

            「ああぁぁーーっ、もうだめです、ああぁぁ、許して・・・」

            とうとう久美が体力を使い果たしたと見えて、幸一に許しを請い始めた。

            幸一は少しだけ休憩することにして、ゆっくりと顔を上げて久美の表情を伺った。

            「少しだけ、少し休ませてください。死んじゃいます」

            久美は息を弾ませながら横を向いている。

            「今日はとっても感じたね」

            「・・・・・・・・」

            久美は返事の代わりに足を閉じようとした。しかし、うまく力が入らないと見えて足は少ししか動かない。幸一はそれを優しい目で見下ろしながら身体を起こし、

            「まだ久美ちゃんが最近覚えたことをしてないでしょ?これからしてあげるからね」

            と言った。久美は、

            「それは・・・・」

            と言いかけて言葉を飲み込んだ。『それはもうしなくていいです』と言おうとした筈だったのに、言葉が途切れてしまった。幸一は膝立ちで久美の横に来ると、ゆっくりと久美の全裸を見下ろしている。薄暗いが透き通るような肌をした美少女がぐったりとしたまま無防備に幸一の目の前に差し出されていた。15歳の少女にしては少し短めの髪はすでに乱れているが、大きめの目と小さな口を引き立たせている。肩幅は小柄で少し細身だが、胸の膨らみはツンと天井を向いており先端は小さいがはっきり尖っている。そこから腰にかけてすばらしいラインが絞り込まれ、まだ発達途上の腰のラインは大人とも子供とも言えない絶妙なラインを描いていた。そしてすらりと伸びた足はパンと張りのあるラインだ。

            「少し疲れたのかな?」

            幸一が優しい声をかけると、久美はゆっくりと頷いた。

            「息は楽になった?」

            今度はかなり小さくだが、それでも頷くのがわかった。

            「それじゃぁ、俯せになって」

            そういうと、久美は身体を重そうに捻って俯せになり、両肘をついて少しだけ頭を上げた姿勢のまま幸一を待った。

            幸一はゆっくりと久美のうなじへと顔を近づけ、

            「優しく愛してあげるからね。今日は感じ易いみたいだけど、そっとするから」

            と言いながら、久美の細いうなじに口を当て、ゆっくりと唇と舌で味わい始めた。

            「ぁぁああああぁーーっ、ううぅぅぅっ」

            幸一の舌が久美のうなじに触れる前から、久美は幸一の話す息で感じてしまっていた。唇が項を味わい始めると背筋に沿ってずーんと鈍い快感が足の先まで走り抜ける。そのまま幸一は細い肩を這い回り、指で背中をつーっと撫で上げて久美の身体に快感を教え込んでいった。

            「くうぅっ・・・・はうっ・・・・ああぁぁぁっ・・・」

            久美は幸一が次に何を仕掛けてくるか見えないので、常に不意打ちの快感に身体を硬くして息を絞り出した。

            「どう?」

            「・・・・」

            「これでも?」

            「ううぅっ」

            「気持ちいい?」

            「・・・・・」

            「ほんとに感じないのかな?」

            「はうぅぅっ」

            「ほら、感じるだろ?」

            「・・・・はい」

            「ここは?」

            「うあぁ・・・」

            「やっぱりこう?」

            「はぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

            「ここだって感じるだろ?」

            「はううぅっ」

            「ほうらね?」

            「くぅぅぅっ・・・」

            一度声が出ると止めることはできない。幸一は久美の背中を徹底的に、そして丁寧に愛し続けた。まだ背中を開発し始めてからは長くないが、久美の身体はそれを素直に受け入れるようになっていた。そして幸一が脇腹から腰の辺りを重点的に攻めるようになると、久美は必死にシーツを握りしめ、大きな声が出ないように顔を埋めながら愛されるようになってきた。これは敏感な部分で感じ易いと言うこともあるのだが、これをすることが幸一の指が久美が心の中で密かに納得して待ち続けているところへと移動する序曲になっているから、その期待がよけいに快感を増幅するのだった。

            幸一は久美の身体がそれを待っていると言うことに既に気が付いていた。だから、たっぷりと背中の腰に近い部分を愛して久美の声を搾り取った後、そっと少しだけ指を小さな尻のスリットから差し込んで様子を見てみた。

            「ああっ!」

            久美の声が明らかに緊張したものになり、尻がきゅっとすぼまると同時にほんの少しだけ持ち上げられた。そしてさらに指を暖かい潤いが湧き出している近くまで埋め込んでいくと、

            「あっ、ああっ、そ、それはっ」

            とせっぱ詰まった声を上げ、さらに尻を突き上げようとする。

            「いいかい、もう少し足を開いてごらん。いいね」

            幸一は足を閉じたまま尻を突き上げても、幸一の指も一緒に持ち上げられてしまって久美が快感を得られないことを教えていた。久美だってはっきりと自分から尻を突き上げたくはなかった。今まではこうするだけで自分の奥に指を迎え入れることができたのだ。

            しかし今日は、幸一に言われた通りにしないとダメだと言うことに気が付いた。確かに何度尻を突き上げても指は奥に来ない。

            「これくらいかな」

            幸一は久美の足を右手で開いてから、再び指を同じ位置まで差し込んできた。そしてゆっくりと秘唇の端っこを撫でるように刺激してくる。

            「ううっ」

            久美は少しは我慢できた。足を開けばいい、と言われてそのようにさせられた挙げ句、すぐに腰を突き上げたのでは自分から欲しくて堪らない、と言っているようなものだ。しかし、確かに足を少し開いただけで指の当たり方が先程とは全然違うことに気が付いた。

            幸一とてこのまま目の前で久美が尻を突き上げるとは思っていなかった。そのためにはもう一つ仕掛けが必要なのだ。

            「ほうら、我慢できるかな?」

            そういうと、幸一は指を秘唇に当てながら再び久美の背中の下の部分に舌を這わせ始めた。ここは敏感に感じるところだ。

            「ああぁぁぁっ、だめっ、それはだめっ」

            本能的に我慢しきれないと悟った久美が身体を捻って逃げだそうとする。しかし、久美のすぐ前はヘッドボードで、10センチも前に行かないうちに逃げ道がなくなってしまった。秘唇に指がほんの少し触れているだけなのだが、左右に捻っても、後ろに下がっても、尻を突き上げても指が秘唇に触れて快感が沸き上がる。

            『もう逃げられない!』そう直感した久美は、できる限り我慢して幸一の攻めに耐え続けた。そして、もうこれ以上我慢できない最後のところまできたとき、敗北宣言をするかのように尻をくっと持ち上げ、秘核の一番近くの敏感な部分に幸一の指を迎え入れた。

            「ああぁぁーーーーーーーーーっ」

            ぎゅっと拳を肩の近くで握りしめて仰け反って声を上げ、幸一の思い通りに尻を突き上げた甘い代償に夢中になる。幸一の指はさらに少しずつ上へと上がっていったので、久美は声を上げながらも自然と幸一の指を追いかけるように尻と突き上げていった。

            「いい子だ。どんどん気持ちよくなってごらん」

            久美はそういう幸一の言葉を聞きながら、秘唇を指でなぞられる快感の海の中で自らを泳がせていた。自分ではほとんど意識していないが、腰が少し動いている気がする。久美は恥ずかしさよりも快感の方が強いので特に腰を止めたりしなかったが、目の前で指の動きを増幅しようとくにゅくにゅとうごめく可愛らしい腰を見ている幸一にはかなり刺激的な眺めだった。顔を埋めて声を殺している久美には見えないのであまり気にならないらしいが、バージンの女の子の腰が自分の指を求めてうごめいて声を上げているのだ。幸一でなくとももっと声を上げさせてみたいと思うだろう。

            そして幸一は久美の腰が何をほしがっているのかわかっていた。

            「久美ちゃん、気持ちいいの?」

            幸一がわざと分かり切っていることを聞く。

            「ううぅぅぅ、ああぁぁぁ、ぐぅっ、ううう・・・」

            久美は声を必死にシーツの中に染み込ませているつもりのようだが、幸一には息づかいまではっきりと聞こえていた。

            「どうなの?」

            幸一はそう言って、右手で秘唇をなぞりながら左手を久美の肩の下に入れ、ゆっくりと久美の上体を持ち上げた。

            「ああああぁぁぁーーーっ、あーーーーっ」

            シーツに声を吸収されなくなった分、はっきりとした声が部屋に響く。

            「ちょっと乱暴に触りすぎたかな?」

            そう言うと幸一は久美の腰をがっしりと左手で下から抱え込み、久美の腰を動けなくしてから秘核の周りだけをゆっくりとなぞり始めた。

            「あっ、ううぁぁーーーっ、そこっ、はうぅぅぅ・・・」

            久美は腰を動かせなくなったことで快感が調節できなくなったことに気が付いた。今度は与えられるだけの快感が身を焦がし始める。

            「ほら、この辺りが敏感なのかな?」

            「ああぁぁぁ、ううぅぅ・・ああぁんっ」

            「こうした方がいいのかな?」

            「あうーっ、あんっ、あんっ」

            「こうしてみようか?」

            「あああぁぁ、あーーーっ」

            いつの間にか久美の口からは拒絶の言葉は消えてしまい、ただ幸一に与えられる快感を受け入れる喜びの声のみが響くようになっていた。

            しかし、久美が望んでいた愛撫はそれだけではなかった。先程腰の自由を奪われたために可愛がってもらえなくなった敏感な場所、実は覚えたての快感の泉を幸一は全然可愛がってくれない。久美の身体は秘核を可愛がられながらその場所の愛撫を実は心待ちにしていた。

            もちろん、幸一もそのことは十分にわかっていた。たっぷりと秘核を可愛がり、小さな秘核がぷっくりと膨らんで最高の状態になったことを確認すると、いよいよ次にその場所への愛撫を始めた。

            「次はここだよ、ほら」

            「ああっ、あうっ、そ、そこっ、ああああっ」

            久美の反応が変わった。明らかに期待するような響きが伝わってくる。

            「さぁ、おねだりしてもいいよ」

            「そ、そこっ、そこはっ、あああっ、幸一さんっ・・・」

            「ちゃんとおねだりできたら素敵なご褒美を上げるよ」

            久美はそのおねだりはまだあまり経験がなかった。だからたっぷりと焦らされながらもなかなか言うことができない。

            幸一はゆっくりと敏感な部分の周りを指で撫で上げたり、少しだけ中心部を指で突いたりして久美を誘った。

            「まだおねだりできないのかな?」

            「それはっ、はやくっ、そこっ」

            「ちゃんと言ってごらん」

            「それだけは・・・お願いです」

            久美は幸一が焦らしてもなかなか言うことができない。次第に幸一もまだダメなのだろうか、と思い始めていた。

            「おねだりできないなら、また今度にしようか」

            そう言って愛撫を中止しようとした。

            「いやっ」

            慌てた久美は思わず一言だけそう言った。そして、自分の言葉にはっとする。しかし、言ってしまったものを後悔しても仕方がない。

            「それじゃ、ちゃんと言ってごらん」

            「それは・・・・」

            「ここにどうして欲しいの?はっきり言いなさい」

            それでも久美はしばらく言葉を選んでいるかのようにじっと黙って幸一の焦らしを受け入れていた。そして少ししてから、

            「・・・・・指を・・・中に入れて可愛がってください」

            とだけ言った。それは幸一の期待する100%の答えではなかったが、今はそれで満足することにした。

            「いい子だ。よく言えたね」

            そう言って指をまだ狭く、多くの突起が複雑に飛び出している中に差し込んでいった。

            「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ」

            久美は全身に鳥肌が立つような感覚とともに身体の奥から沸き上がってきた快感を味わった。これは触られる快感とは根本的に違う。自分の身体の奥から沸き上がる快感は自分が感じるもっとも素晴らしい快感なのだ。