第 53 部

             

            「どうしたの?」

            「・・・・・・・・」

            「ねえ、久美ちゃんの作るカレーって辛いの?」

            「弟がいるから、・・・小学生だからあんまり辛くしないの」

            久美はがっかりして会話を再会した。しかし、すでに身体は我慢の限界に近づいている。頭の中は幸一の力強い手で乳房を揉み上げられ、乳首を幸一の熱い舌で転がされ、声を上げて悶えている自分の姿でいっぱいだった。もう少し、もう少しだけ幸一の手に力が入れば吹き上がるような快感が身体を貫く、そう思うと幸一の手をぎゅっと抱きしめたくて堪らない。

            「久美ちゃん自身は辛いのが好きなの?それならここで作るときぐらいは辛くしても良いんだよ」

            「・・・でも・・・・・私もあんまり辛いのは食べたことがなくて・・・・・」

            「そうなの?」

            「でも・・・・、はぁ、はぁ・・・・」

            「ん?」

            「辛いのをたべてみたいなって思ったことはあって・・・・」

            「それじゃ、辛いのを作ってみる?」

            「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・・作りますから、ああん、幸一さぁんっ、もうだめぇっ、早くぅっ」

            とうとう久美がギブアップした。

            「お願い、ねえ、幸一さんっ」

            久美が我慢の限界に来たのを知った幸一は、

            「ちゃんとおねだりしなさい」

            と釘を刺した。

            「ああん、だめぇ、早くうっ」

            「おねだりは?」

            久美はここまで追い詰められてもおねだりをしなくてはいけないことにがっかりした。二人の関係がこうなったのだから、おねだりは許してくれるかもしれないと思っていたのだ。

            「んんっ、早く、制服の中に手を入れて、おっぱいを直接揉んで下さいっ」

            「それじゃ、このまま両手を入れたらおっぱいが見えちゃうから・・・」

            「いやあっ」

            「こうしてからしてあげるね?」

            幸一はそう言うと、久美の制服のジッパーを一気に下まで下げた。

            「ああん」

            久美はそう言ったが、それ以上は何も言わなかった。今はそれよりもおっぱいを揉んで欲しかったのだ。

            「はぁ、はぁ、早く、ねぇ」

            幸一は久美の言葉に満足すると、ご褒美を与えることにした。

            「ほうら、感じてごらん」

            幸一はそう言うと、形良く半球形に膨らんだ乳房を両手で包み、ゆっくりと揉み上げ始めた。

            「はうぅぅぅぅっ、こんなのぉっ、ああんっ、焦らし過ぎぃっ」

            久美はどうしようもない、という感じで身体を左右にねじりながら幸一の両手を力強く抱きしめ、愛撫を少しでも強くしようとした。あの部分が溜まらなくむず痒くなるので両足がどうしてもバタバタと動いてしまう。

            久美は、幸一が焦らし過ぎたのか両方の乳房を一気に揉み上げられたからなのか分からなかったが、今までよりもずっと感じていることだけは確かだった。そこに幸一が畳み掛けるように次を仕掛けてくる。

            「いやなの?やめちゃう?」

            そう言うと乳房を揉んでいる手の力を抜き始めた。久美は敏感に反応した。

            「いやあぁぁっ、まだぁっ」

            久美は幸一に身体を摺り寄せ、快感に悶えながら身体を自然に伸ばそうとしたので少しずつ幸一の膝の上に横たわるような感じになってきた。すると制服がもっと大胆に捲れ上がってくる。それを両手で必死に抑えながら久美は幸一の与える快感の海を彷徨った。

            「ああん、幸一さん、恥ずかしい、あんまり見ないで・・・」

            「感じてるときの久美ちゃん、とっても可愛いよ」

            「そんなこと、揉みながら言っちゃいやぁ」

            「こうすると気持ちいい?」

            「凄くいい、ああん、分かってるのに感じるのぉ」

            「それじゃ、こっちもしたらもっと良くなる?」

            幸一は身体を久美の上に倒して、半分見えている久美の乳房を口で含もうとした。

            「ああっ、幸一さん、それはベッドでっ」

            久美はあわててはだけている制服を直したが、幸一の顔はすでに制服の中に入りかけており、乳房の一部を捉えられてしまった。たちまち快感が湧き上がり、押さえている手に力が入らなくなる。

            「駄目、ああん、駄目えっ、幸一さん、ああぁぁ、ここじゃいやぁ・・・・」

            「久美ちゃんだってして欲しいだろ?」

            そう言うと幸一はさらに口を乳首の方へずらしていく。

            「だ、だめぇ、ああん、もう届いちゃうぅっ、ああぁぁっ、もうだめえぇっ」

            久美は抵抗できないと分かると、最後には手の力を抜いた。そこにスッと幸一の口が入り、小さいがしっかりと尖っている淡い色の乳首を口に含んで舌で優しく転がし始めた」

            「あうぅぅぅぅぅーーっ、良くなるうーーっ、すごくなるぅーーっ、こんなところでするのに慣れたくないのにぃーっ」

            久美は明るい部屋に嫌がりながらも手は幸一の首にしっかりと回され、幸一の頭を抱きしめて声を上げていた。久美の乳首を舐めながら、幸一は久美は乳首を舌でコロコロ細かく転がすよりは舌全体を使ってズズズッと舐め上げた方が声を上げることを知った。一方久美は、幸一が自分の身体をさらに快感の上へ上へと導いていくテクニックに酔いしれながら、夢中になったり恥ずかしがったりを繰り返した。そして、このまま幸一に抱かれ続けたらどうなるのか、ほんの少しだけ不安を感じていた。幸一に焦らされるとどうしても身体が欲しがるので胸までは仕方ないと思ったが、少なくともこんな明るい部屋でセックスすることに慣れたくは無かった。

            「どんどん感じやすくなるね」

            一瞬手を止めた幸一が、ずっと愛撫を弱くしながらそう言うと、

            「私の身体、どうするつもりなんですか・・・」

            と虚ろな目で喘ぎながら久美が幸一を見上げて言った。

            「どうもしないよ。優しく愛してるだけ。そうでしょ?」

            「これ以上、まだ感じやすくするんですか?」

            「そうだよ。もっともっと」

            「私の身体、これからどうなっちゃうの?」

            その質問には、快感に彷徨いながらもこれから先に少し不安のある久美の気持ちがそのまま現れていた。

            「もっと感じ易くなって、愛される喜びをもっとたくさん覚えるんだよ」

            「これ以上開発されたら・・・・私・・・」

            「久美ちゃん、身体を開発されるの、嫌なの?」

            「そうじゃなくて・・・・、あぁんっ、そんなこと今、舌でしながら、あんっ、言わないで」

            「だって久美ちゃん、こうされるの、好きなんだろ?」

            「それは秘密なのぉっ、ああああああ、いやぁ、やめないで、もう少しだけ・・・」

            久美は幸一に乳房を愛されることに満足し、幸一の膝の上でいつの間にか大きく仰け反ったり身体をねじったりしていた。しかし、どれだけ身体を動かしても幸一の手と口はすぐに乳房を攻めてくる。久美はいつの間にか息を激しく弾ませながらその優しい快感の攻めに声を上げていた。

            「それじゃ、久美ちゃんがさっきから我慢しているところを可愛がってあげるね」

            そう言うと幸一は久美の身体を皿に引き寄せて横抱きにすると、スカートの中に手を伸ばした。

            「ああんっ、まだあ、そっちはまだいやぁ」

            久美はそうは言ったものの、幸一の手が茂みの中を探り始めると大人しく幸一の手が動き易くなるように少し足を開いた。久美だって実はむず痒くて堪らない秘芯を幸一に可愛がって欲しかったのだ。しかしそうは言えなかったから形だけ嫌がって見せただけだった。

            そんな久美の仕草は本当に可愛らしかった。幸一はそんな久美に更に焦らしを与えた。

            「あれ?まだ嫌なの?それじゃ、どれくらい待てばいいのかな?」

            そう言いながら茂みの奥を時折指先で探りながら茂みを指先に絡めたり秘丘を押したりして久美を焦らした。

            「ああん、幸一さんの意地悪ぅ、またそんな事始めるなんて・・・」

            「意地悪なんてしてないよ。それじゃ、どうすればいいの?」

            「その奥を・・・・・指でそっと・・・・・」

            久美は目を閉じて少し喘ぎながらおねだりを始めた。

            「どうして欲しいの?」

            「優しく触って・・・・」

            「それじゃ、言われた通りにしてみるね」

            幸一は指を茂みの奥へと勧めていった。最初はまだ閉じている秘唇の奥へは指を入れず、ゆっくりと秘唇の先端だけをなぞりながら奥へと進んでいく。

            「奥ってどの辺りなのかな?久美ちゃんの良い場所を言ってごらん」

            「あ、あ、あ、あぁ、いやぁ、幸一さんが決めて、はあぁっ」

            「ダメ、久美ちゃんが言ったんだよ。その奥を指でそっと触ってって。だから久美ちゃんが決めなさい」

            「そんなこと、幸一さんが教えてくれるんじゃ・・・・」

            「久美ちゃんだって教えてくれないとダメでしょ?その方が男は嬉しいんだよ。一方的に触るだけじゃコミュニケーションができないからね。男と女は愛ではフィフティフィフティだよ」

            そう幸一が言っている間も幸一の指はかなり奥へと進んでいった。

            「あれ?久美ちゃん、もうこんな奥に行っちゃったよ?ほうら、この先は・・お尻まで行っちゃうのかな?」

            「いやあぁっ、そっちはだめえっ」

            「それじゃ、今度はゆっくり戻っていくからね。感じ易いところにきたら言うんだよ」

            そう言うと幸一の指はゆっくりと戻り始めた。そして今度は秘唇の中にゆっくりと指を埋めていく。久美はずっと強くなった快感に夢中になりたかったが、同じ場所を刺激されるのではないのでどこが一番感じるのかよく分からない。

            「ほうら、今度は感じるだろ?声を出していいんだよ」

            幸一はそう言ったが、久美は幸一に何と言っていいのか分からなかった。『そこ、感じるの』とでも言えばいいのかも知れないが、そんなことはまだ久美に言えるはずもない。おまけにこの明るいリビングで、だ。

            「幸一さん、ベッドに行きましょう。ベッドでして」

            「久美ちゃんがはっきりと見えるからここが良いのに」

            久美にとっては、はっきりと見えるからここが嫌なのだった。

            「お願い、ああん、もうここはいやぁ、お願いだからベッドで確かめて」

            制服もはだけかかっている少女にそう言われては幸一も嫌とは言えなかった。指をいったん抜くと、そっと久美を抱き上げて寝室に向かう。『お姫様だっこ、これで何回してもらったのかな?』久美はそう思いながらも、同級生があこがれるこのシチュエーションを火照った身体を持て余しながら完全には喜べない自分も感じていた。

            寝室に入ると、幸一は久美をそっとベッドの脇に下ろし、

            「脱いでごらん」

            と言った。久美はこの瞬間だけは何度やっても抵抗感がぬぐえなかった。同級生には服を脱ぐのが嫌で、Tシャツとスカートを着たままセックスする子がいるくらいで、時間の関係で昼間にしか会えない彼とセックスする時でも部屋はまずカーテンを閉めて、可能なら雨戸も閉めるのが彼女たちの常識だった。

            幸一はデスクチェアーに座ると、タバコに火を付けて久美を煙の向こうから見ていた。

            久美は後ろを向いて脱ぎたかったが、幸一がそれを許さないのは分かっているので目をつぶって制服の首の下にある小さなフックを外し、一気に脱ぎ落とした。

            均整の取れた身体から見事に半球型に突き出している膨らみが真っ直ぐ幸一を向く。そして先端の淡い色は、まだ久美が何も知らない無垢な少女であるかのようだが、薄明かりの中でまだ乳首が幸一の唾液で光っていることがほんの今まで久美がしていたことを表していた。久美はそんなことを気にしないかのように動きを止めず、スカートのホックを外してジッパーを下げると、すとんと足下に落とした。淡い茂みがはっきりと幸一の間の前に現れる。ここを二人で楽しむのはこれからなのだ。

            「そのままこっちを向いて」

            直ぐにベッドに入りたかった久美は、幸一の言葉にギクッとした。裸をじっと眺められるほど恥ずかしいことはない。セックスの最中でもそれを嫌う女性は多いのだから、久美のような高校一年生では当然と言えた。

            久美は何も言わずに幸一の方を向いて立った。ただ、少し顔だけは横を向けていた。腰の辺りのラインはまだ久美が子供を卒業しきっていないことを表しているようなほんの少しだけ丸みを帯びたラインをしているが、きゅっと締まっている腰や全体のプロポーションは美少女系アイドルと言っても通るくらいだ。