第 54 部

             

            「こっちにおいで」

            そう言うと幸一は全裸の久美を呼び寄せた。

            「はい」

            久美は素直にそう言ったが、このまま幸一に近づくのは勇気がいる。ゆっくりと近づいてくる久美を見ながら、まるで久美の全裸をゆっくりとアップで見るような錯覚に陥り、すぐ目の前に来るまで幸一は何も言わなかった。

            「幸一さん」

            久美がそう言った時、久美は幸一の手の届くところまで近づいていた。すぐ目の前に差し出された乳房は綺麗に半球形に膨らみ、幸一を誘惑しているかのようだ。思わず手を伸ばしながら、

            「久美ちゃん、こうされると感じるの?」

            と言い、両手を乳房に当てると、久美はクッと横を向いた。分かりきっていることをこうやって念を押されれば、素直に『はい』と言える筈が無い。

            「それは・・・・」

            久美が言い淀んでいると、

            「どうなの?」

            と言って幸一がゆっくりと乳房を揉み始めた。それは一気に快感を高めるためではなく、少しずつ久美の身体の反応を確かめるための抑えた揉み方だった。それでも乳房からは確実に快感が湧き上がる。さっきとは違う揉み方だと言うだけで、久美の身体がそれを歓迎しているのだ。

            「ああぁぁぁ、はああっ、アン、ああんっ・・・」

            形と弾力の素晴らしい乳房を幸一が揉む度に横を向いた久美は必死に抑えながらも声を上げるしかなかった。

            「ほら、どうなの?言いなさい」

            「ああぁ、あうぅ、はあっ、きもっ、あうぅ、気持ち良いの、はあぁぁぁっ」

            「こうされるの、好き?」

            「お願い、ベッドでして、ああんっ、恥ずかしいから、ベッドの中で、ああんっ、あうっ、いやぁ、見ないで」

            「ほうら、おっぱいがとっても固くなって、乳首だってもうこんなに尖ってる」

            「だって、だってぇ、あうぅん、いやぁ、感じるからぁ」

            「こうされるの、好き?」

            「こんな風にされるのはいやぁ、ベッドで、ベッドでして」

            「ベッドだったらもっと大胆に感じる?もっと声を上げる?」

            「それは、あぁぁぁ、幸一さんが知ってるくせにぃ」

            久美は幸一の目の前で立ったまま感じさせられるのが恥ずかしくて仕方なかった。確かに両手で優しく揉まれるのは気持ち良いが、久美が満足するような揉み方では無いので揉まれる度に恥ずかしさとある種の焦れったさが募っていく。

            幸一はその仕草に満足すると、その全裸をもう一度ゆっくりと眺めてから、

            「ベッドに入って」

            と言った。久美は直ぐにベッドに横になり、両手で胸と茂みを隠して幸一を待つ。

            幸一はゆっくりとベッドの横に来ると、ガウンを全て脱ぎ去って久美の上に被さってきた。

            「久美ちゃん、恥ずかしかった?」

            その優しい声に久美は何度もウンウンと頷きながら唇を重ね、舌を絡め合い、そのまま幸一の唇を項に受けた。

            「今日はゆっくりいっぱいしてあげるね」

            幸一が耳元で囁くと、

            「はぁ、はぁぁ、あん、優しくして、幸一さん、いっぱい優しく・・・」

            と久美は可愛らしい声で喘ぎながら両手を上に上げて幸一に乳房を突き出すように甘えてきた。

            「またおっぱいを可愛がって欲しいの?」

            そう言いながら幸一が膨らみの裾野からゆっくりと指を這わせ始める。

            「あぁん、もう焦らしちゃイヤ、さっきもしたのにぃ、あん、もう我慢するのはいやぁ」

            「こうやって我慢した後はとっても感じるでしょ?だから何度でも焦らすんだよ」

            「もういっぱい我慢したからぁ、幸一さん、早くぅ」

            「早く、なあに?」

            「おっぱいを、両手でいっぱいして」

            そう言うと幸一の両手を自分の胸の方へと導いた。久美は暗いベッドの上だと、今までしたこともないおねだりを自然にしている自分が不思議だった。やはり初体験をする前の裸の身体の外側だけを愛されるのと、中にあの幸一の肉棒を受け入れるのとはこんなにも自分が変わったのかと思う。しかし、そんな自分が嫌ではなかった。

            幸一もここで余り時間を掛けるつもりはなかった。しかし、久美が快感に激しく悶える姿は何度でも見てみたい。普段、見かけは大人しい女の子なだけにベッドでしか見られない姿なのだから。そしてそれを見られるのは地球上で幸一だけなのだ。そして、久美が悶える姿は絶品と言える。

            「ほうら、こうやってどんどん我慢できなくしてあげるからね。しっかりとおねだりしてごらん」

            幸一は指全体を刷毛のように使って膨らみの下から上へと両手の指を這い上がらせるが、決してどの指も先端の敏感な部分を通ることはない。小さな先端の周りの淡い色の部分さえもほんの少し掠るだけだった。

            「ああん、いやぁ、ちゃんとしてぇ」

            久美は身体を捻って何とか快感を手に入れようと悶えながら、幸一におねだりを始めた。

            「ちゃんとおねだりできるかな?」

            裾野から乳首に向かって指が駆け上ってくるが、乳首ギリギリですっといなくなってしまう。身体を捻っても幸一が絶妙に指を調整するので久美が焦れていくだけだった。

            「いやぁ、ああん、さっきしたからぁっ、はやくぅっ」

            「さっきの分はもう感じちゃったでしょ?だからもう一回」

            「ああん、早く私のおっぱいを揉んでえぇ、焦らしちゃいやぁ」

            「ちゃんとそう言わないとこうしてあげないからね」

            「ああぁぁぁぁぁぁぁーーーっ」

            「そうら、気持ち良くなってごらん」

            久美は幸一が揉み上げた乳房を突き上げるように、大きく仰け反って声を上げた。その突き出された乳房をゆっくりと揉み上げ、さらに先端を口に含んで久美が好きなように舌で転がす。

            「ああぁぁぁぁぁーーーーっ、よすぎるうぅぅーーーーーっ」

            久美は顎を反らせて更に大きく仰け反り、両足を擦り合わせて幸一の愛撫をしっかりと身体に刻み付けた。

            「おっぱいを揉まれるのが好き、って言ってごらん」

            「おっぱいを揉まれるのが好きぃっ」

            「もっと揉んで、って言いなさい」

            「もっと揉んでぇっ、やめちゃいやぁっ」

            久美はほとんど頭の中で考える事無く、幸一に言われた通りに繰り返すことで快感の海を彷徨い続けた。リビングとは違って思いっきり感じることができるだけに、幸一の言うことを繰り返すことくらい何の恥ずかしさも無かった。ただ、両足を擦り合わせる事で我慢している秘核の焦れったさの方はそろそろ限界に近づいてきた。幸一に確かめて欲しいと言ったことは、何をされるのか考えるだけで堪らなくなってくる。しかし、さすがにまだ自分から要求するのは無理だった。

            幸一も乳房の方はそろそろ終わりにしても良いと思っていた。次は久美の身体の探検をするのだ。更にしばらく乳房を揉んで、久美が余り声を上げなくなってから、

            「それじゃ、次はさっきの続きだね」

            と言うと、幸一は久美の下半身に移った。

            「ああん、・・・・やっぱりするの?・・・・」

            久美は自分で期待していたことなど尾首にも出さず、目を輝かせて恥ずかしそうに幸一を見つめる。

            「そうだよ。ここはどうなったかな?」

            幸一は久美の下半身に回ると、両足を一気に大きく開いた。

            「ああっ、いきなりそんなことっ」

            「そうなの?久美ちゃんだってして欲しいんだろ?」

            幸一が久美の足を開くときに何も抵抗しなかったことをさりげなく指摘すると、

            「幸一さんがどんなことするかなんて、私に分からないのに・・・」

            と久美が拗ねて足をグッと閉じようとした。こう言われてはこうするしかない、と言った感じだ。

            「ごめんね。優しく確かめてあげるから」

            幸一があわてて久美をなだめると、

            「そおっとですよ。無理したら嫌ですよ」

            と久美も素直に足の力を抜いた。本当は久美だって幸一に自分の身体の新しいところを発見して欲しかったのだが、あまり露骨に指摘されると素直に受け入れられないが、幸一が上手くとりなしてくれたので久美もほっとしていた。

            「そうかぁ、あれだけ感じたのに、まだあんまり濡れてないね」

            そう言いながら幸一が更に足を全開まで開くと、更に見やすいように膝を立てた。

            「ああんっ、そんなに開くなんて・・・、あんまりしっかり見ないで・・・・」

            と久美がまた少し嫌がった。今度は確かに幸一の視線が秘核に痛いほど感じる。久美の秘唇はまだ大きく広がっておらず、その中の秘核もほんの少し頭を出しているだけで色が少し薄くなった小さな先端としか見えない程度のものだった。

            「可愛らしい。まだ薄いピンク色だね」

            「いやあぁぁっ、見て言わないでえっ」

            久美はまた足を閉じようとした。

            「ごめんね。でも、ううん、これは、ちゃんと感じるところをしっかり見つけないと・・・」

            「幸一さん、まだ全然濡れてないの?」

            「あぁ、ごめん。そんなこと無いよ。ちゃんと濡れてる。でも、もっと濡れてるかと思っただけ。あれだけ感じてたから」

            「私、まだ子供だから・・・・」

            「あれだけしっかり感じるのに子供ってことは無いと思うけど」

            「ああん、息がかかるぅ、そんなにじっと見ちゃいやぁ」

            「ごめんごめん。それじゃ、指でそっと触るから、感じるところを言うんだよ」

            そう言うと幸一は、まず秘核の上から秘核の横を通って秘口までゆっくりと指を動かし始めた。

            「ああんっ、感じるうっ」

            しかし、いきなり久美は声を上げた。

            「ここはあんまり感じないのかと思った。それじゃ、ここは?」

            「あうっ、感じるっ」

            「それじゃ、こっちは?」

            「全部感じるうぅっ」

            「こっちは?」

            「ああんっ、やっぱり感じるぅっ」

            「どこもみんな感じるんだね。一番はどれ?」

            「全部感じるのぉ」

            「おんなじくらい?」

            「わかんないぃ」