第 55 部

             

            「それじゃ、ここは?」

            幸一はそっと秘核を撫でてみた。

            「痛っ、ピリッとしたぁ」

            「やっぱりここはまだだね」

            「私、変なのぉ?最後以外はみんな感じるのぉ」

            どうやら久美の快感はまだ未発達なようだ。快感は頭で感じるものなのだからどこを感じてもおかしくは無いのだが、場所による違いが無いということは開発の余地が大きいと言うことだ、幸一はそう結論付けた。

            「違うよ。どこも感じるってことはそれだけ久美ちゃんが敏感だって事。いっぱい感じて良いからね」

            「本当なのぉ?さっきから息がかかるだけで・・・、ああん、また感じるのぉ」

            「いいんだよ。もっともっと感じないとね。感じてるうちに久美ちゃんがもっと感じるところが出てくれば、そこをいっぱい可愛がってあげるから」

            「そんなにずっと息をかけちゃいやぁ」

            久美はじっと秘部を見られながら息を吹きかけられるのが我慢できなくなってきたようだ。

            「我慢できなくなってきた?」

            「ああん、そうやってまた焦らすぅ、はやくぅ、ねえ、ああんっ、ねえっ」

            幸一は全開になっている足を更に大きく開いて秘部を剥き出しにすると、

            「さぁ、久美ちゃん、ここからはどうすればいいのかな?」

            と口を秘部に近づけて言った。久美にはその意味が分かったが、言えと言われてすぐには言えない。

            「今度は少しずつお口で可愛がってあげるね」

            そう言うと、秘核の上の部分だけそっと舐め上げた。

            「あうぅ」

            しかしそれだけだ。幸一はすぐに舐めるのをやめてしまった。

            「次はここだよ」

            そう言うと、今度は秘核の横の秘唇をそっと舐める。

            「ああぁっ」

            しかし、一瞬で終わってしまう快感は、いくらそれ自体が素晴らしくても夢中にはなれない。

            「次はここ」

            そう言って幸一は秘核の下の部分をそっと舐め上げた。

            「んんっ」

            「そしてここ」

            最後は秘口の周りだった。

            「あうぅっ」

            「もう一回してみるね」

            幸一はそう言うと最初から同じ事を繰り返し始めた。

            久美は顔を横にして、はぁ、はぁ、と息を弾ませながら我慢していたが、一瞬の快感が間をおいて来ると言うのは中途半端でどうしても我慢できない。幸一に一番感じるところを教えてあげたいのだが、それよりもとにかく一瞬の快感と言うのが我慢できなくなってきた。

            「いやぁ、幸一さん、もういやぁっ、もう許してぇ」

            「感じないの?こうされるの嫌?」

            「はぁ、はぁ、感じるのぉ、でもわかんないのぉ」

            「どこが一番感じるの?言ってごらん、ここ?」

            「ああっ、もう本当に我慢できないっ、早くしてっ」

            もう完全に限界だった。どうにも我慢できない。焦れったくて焦れったくて、秘核に火がついたのかと思った。大きく開いていた足が幸一の首に回ると、幸一も久美が何を望んでいるか分かったようだ。

            「おねだりできたら、両手を使って良いよ」

            そう言うとゆっくりと秘核の周りを舌で嘗め回し始めた。もう快感で頭の中をかき回されているようだ。久美は我慢の限界を超えると、

            「お口でいっぱい舐めてっ」

            と言うと、幸一の頭を両手でがっしりと掴み、自分の秘部に押し当てて自然に腰を突き上げ、両足でも幸一の頭を秘部に押し当てた。途端に凄まじい快感が脳天を突き抜ける。

            「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ・・・」

            久美は声を上げ続け、夢中になって激しく腰を上下に動かした。純粋な快感が身体中に溢れ、頭の中が真っ白になる。とにかく気持ちよかった。こうされると幸一はされるがままになるしかない。両手と両足で押し付けられれば、いくら華奢な久美と言えどもかなりの力で押し付けられる。久美の秘唇がまだプリプリとしていたので息はできたが、それでもあまりの激しさに呼吸を確保するのが精一杯だった。

            「ああぁーーっ、はうぅーっ、ああぁぁんっ、いやぁぁっ」

            久美の声が少し変わってくると、幸一の頭を押し付ける力が弱くなってきた。そこで幸一が舐め方を変えてやると、また久美は夢中になって幸一の頭を押し付けてきた。更にそれにも久美が慣れてきて腰が動かなくなってくると、最後に幸一は両手を伸ばして久美の乳房を揉み上げた。幸一が乳房を愛しているときは両手を挙げる約束だったが、久美はその約束を破っても快感にのめりこむ方を選択した。

            「ああぁっ、はうーっ、ああんっ、止まらないぃーっ、いあぁーっ」

            幸一の頭が再びグッと力強く秘唇に押し付けられ、久美の腰がズリッズリッと幸一の顔を味わう。

            「だめぇっ、幸一さん止めてぇっ、ああぁぁぁっ、気持ち良いぃっ、ううぅぅーーーっ」

            久美は更にそれから何度も腰を突き上げ、たっぷりと胸を揉まれながら秘核を舐め上げられる喜びを楽しんだ。頭の芯まで痺れて、何も考えられなくなるほどの快感をたっぷりと味わった久美が幸一を解放した時、久美自身も体力をかなり使い果たしていた。

            幸一は頭を押し付けていた久美の足が解かれると、まず何度も深呼吸した。それほど口と鼻を秘芯で塞がれて呼吸が苦しかったのだ。しかし、そこまで久美が夢中になるのは可愛いと思った。なんと言ってもこの快感を教えたのは自分なのだ。

            久美は幸一を解放してしばらくは放心状態で激しく息をしていたが、やがて幸一に背を向けると急に泣き出した。

            「どうしたの?」

            幸一が聞いても何も言わずに泣き続けるだけだ。久美の心の中では後悔が渦巻いていた。今までも同じ事をした事があったが、こんなに激しく、ずっとした事は無かった。久美は限度を超えて快感に飲み込まれ、みっともない姿を見せたと思っていた。

            「だいじょうぶ?」

            「幸一さん、私・・・・」

            久美がやっと口を開いたので、幸一は久美の背中から優しく抱きしめ、可愛らしい乳房を手で包み込みながら言った。

            「どうしたの?」

            「ごめんなさい。嫌いにならないで・・・」

            「何のこと?何を言ってるの?」

            「私、あんなにしつこく、いやらしいこと・・・・」

            「さっきのこと言ってるの?」

            久美が小さく頷くと、

            「なに言ってるの。久美ちゃんが夢中になってくれて嬉しいんだよ」

            「・・・・・・」

            「だって、久美ちゃんにああやって気持ち良くなる事を教えたのは誰?」

            「幸一さん・・・・・」

            「でしょ?だから、久美ちゃんが教えたとおりにやって夢中になってくれると嬉しいんだよ」

            「私、みっともなかった・・・・」

            「なに言ってるの。ベッドの上ではお互いに夢中になるのが一番良いんだよ。それに、そんなに久美ちゃん、みっともなくなんか無かったよ。とっても可愛かった」

            「本当?」

            「うん。久美ちゃんだってもっと何度もしたらきっとそう思うよ。久美ちゃんはちょっとびっくりしただけなんだから」

            そう言いながら幸一は久美の首筋から肩にかけて優しく何度も愛撫した。その優しい動きが久美の心の中に染み込んでいく。少しずつ久美は落ち着きを取り戻していった。

            「久美ちゃん、可愛いよ」

            「好き?」

            「もちろん」

            「あんな声を出しても?」

            「あんな声を聞かせてくれるから」

            「なに言ってるの。幸一さん」

            「だって、あんな声を聞けるのは俺だけだろ?」

            「当たり前でしょ。一人いれば十分なんだから」

            「それとも、一人いても駄目?」

            「たとえば、自分だけ、とか・・・」

            「え?自分だけ?」

            「だから、久美ちゃんだけですれば誰も聞かないし・・・・」

            「ばかぁ、そんなことなんてしませんっ」

            「そう?久美ちゃんだって自分で触ったり・・・」

            「しませんっ。そんなこと言う幸一さんなんて嫌い」

            「ごめん。久美ちゃん、もう言わない。嫌いなんていわないでよ」

            「ふふふ・・・幸一さん。女の子をなだめるのが上手なのね」

            「え?」

            「もう、幸一さんにはかなわないな。こんなことされたら夢中になっちゃうはずよね」

            「なんか久美ちゃん、誤解してない?」

            「なにを?」

            「誰にでもおんなじことしてるわけじゃないよ」

            「さぁ、どうかなぁ???」

            「そんな事言うと、ほかの子にも同じことしちゃうよ」

            「うそ。ごめんなさい、幸一さん。ほかの子にしちゃ嫌。ね?私だけにして」

            久美はそう言うと、クルッと身体を回して幸一に抱きついてきた。乳房の当たる感触がなんとも言えず気持ち良い。全裸の美少女に抱きつかれる気持ち良さは経験したものでなければ分からない。幸一は久美を完全に自分のものにしたという喜びを噛みしめながら自分にまとわりついてくる小柄な身体を優しく撫で回していた。

            「うん、久美ちゃんだけだよ」

            「本当?」

            「うん。久美ちゃんだって分かってると思った」

            「幸一さん、大好き。キスして」

            そう言うと久美はたっぷりとキスを楽しんだ。