第 60 部

             

            やがて幸一の肉棒は、かなり滑らかになってきた肉壁の潤いに助けられて簡単に動かせる状態になってきた。同時に、何度も肉壁が肉棒の先端に絡み付いてきて猛烈に気持ち良い。久美の中は締め付けとブツブツだけではなく、長いストロークで動く固い肉壁に特徴があるようだ。幸一は持続力には自信がある方だが、こうやってじっとしているだけでも放ってしまうのではないかと思うくらい気持ち良く、幸一自身も動きたくて仕方なくなってきた。

            「・・・幸一さん、・・・お願い・・・・・もう・・・待てない・・・」

            久美は汗ばんだ顔で少し息を弾ませながら幸一をじっと見つめて言った。

            「どうなったの?」

            「なんか、身体が火照って、ああん、すごく気持ち良いのに我慢できないの。もっと何かして。お願い。動いて、あうぅっ、もう、本当にダメッ」

            「それじゃ、ズコバコしてって言ってごらん」

            「あぁんっ、・・・・・・ズコバコしてえっ。・・・ああぁぁっ、いーーーーっ」

            幸一がゆっくりと動き始めると、久美は両手両足で幸一にしがみついてきた。久美があまりにしっかり抱きついてくるので幸一は大きく動けなかったが、久美にはそれがちょうど良いらしく、じっと抱きついたまま声を上げ続ける。

            「あうぅぅっ、太いっ、突き抜けちゃうぅっ、ぐうぅぅっ、深すぎるぅッ、うーーっ」

            最早、久美には二日目だからどうこうという思いを巡らす余裕など無かった。幸一の肉棒の与える快感は圧倒的で、久美の身体の全てを満たしてしまう。まだ入り口は少し痛かったのだが、その痛みさえ消すほど幸一のゆっくりとした短いストロークは久美を夢中にした。

            「久美ちゃん、痛い?」

            幸一は一度様子を確かめるために動きを止めると久美の身体を気遣って声を掛けたのだが、久美は中止されるものと誤解したらしい。

            「いやぁぁッ、まだ抜いちゃイヤッ」

            久美は更にしっかりと抱きついてきた。

            「大丈夫。抜いたりしないよ。ゆっくりといっぱい可愛がってあげる」

            幸一が抱きついている久美の耳元でそう言うと、安心したのかどっとベットに落ちるように幸一を離した。下から抱きついているのはとても疲れるのだ。

            しかし、ゆっくり動いているとは言え、久美の中はかなり狭く、動くだけでもかなり力がいる。まだスムースに前後すると言うよりは押し込む感じに近い。久美も幸一が肉棒を奥に入れる時は何かに耐えるような声を出している。

            「はうぅぅっ、ぐぅぅっ、ああぁんっ、うぅぅぅっ」

            久美は初体験の次に既に素晴らしい感覚を手にしていた。少女が直ぐに感じられるかどうかは個人差が非常に大きい。久美は幸いにも破瓜の傷みをそれほど感じずに済んだし、その後も挿入の痛みが余り残らなかったが、それは幸一が上手に久美の身体を扱ったからで、もしロストの時に乱暴に挿入して激しく出没していれば入り口も中も狭く潤いの出にくい久美の肉壁はたちまち傷付き、僅か一週間では中の傷が癒える間もなく次の挿入を迎えることになり、快感よりも痛みばかりが久美を悩ませたことだろう。

            久美は幸一の下で肉棒の圧倒的なボリュームを感じながら、何となくそれが分かっていた。幸一が肉壁の締め付けを感じているのと同様、久美も身体の中に巨大な肉棒が入っているのを感じているのだから、肉棒が優しくゆっくりと出たり入ったりしていることで痛みが少ないことが何となく分かっていた。そして、やっと心の底から安心することができた。夢中になっても良い、と。

            「ああぁぁぅっ、はうぅっ、あーーーっ、はうぅっ」

            「久美ちゃん、夢中になって良いよ」

            「ああんっ、恥ずかしいけど、嬉しい、はあぁっ、はうぅっ、幸一さんっ」

            「大丈夫?感じてる?」

            「すごく感じる。ああん、気持ちいいっ」

            「痛くない?」

            「痛くない。大丈夫。止めないで」

            「止めたりしないよ。ほうら、グンッて奥まで入るよ」

            幸一は少し力を入れて更に肉棒を差し込んでみた。

            「痛いぃっ、だめぇっ、まだそこまで大人になってないのぉッ」

            「そう?これくらいの方が良いの?」

            「あ・あ・あ・あ・あ・あぁ・あぁぁぁーーっ、身体が・・・溶けちゃうぅぅぅ」

            久美はいつの間にか両足を自分から大きく開き、足の裏で幸一の身体を挟み付けるようにして幸一の動きに合わせていた。挿入して直ぐの時は、直ぐにいつでもズリ上がれるように自分の膝を幸一の腰に当てていたのだが、両足を思いっきり開いて足の裏で男の腰を挟むと挿入感をたっぷり味わえる代わりにズリ上がることはできなくなる。久美が身体の全てを許している何よりの証拠だった。

            「これくらいが良いの?」

            「あうぅぅっ、はあうっ、良い、それがいいっ」

            「久美ちゃんの中も最高だよ」

            「感じて、幸一さんも感じて」

            「感じてるよ。すごいよ。こんなに気持ち良いなんて」

            「本当?私の中、気持ち良い?」

            「良いよ。すごく良い」

            「私も良いの。ああぅ、そんなにしたら、ああんっ、ああっ」

            「可愛いよ。とっても可愛い。久美ちゃん、嬉しいよ。大好きだ」

            「幸一さん、私も、私も好き、ああんっ、ああぁぁぁーっ」

            汗ばんだ顔に髪が少し絡み付き、久美の表情は大人びて見えた。少女の顔のまま怪しい雰囲気を滲ませて感じている久美を見た幸一は我慢できなくなってきた。

            「久美ちゃん、可愛いよ。最高だよ」

            そう言うと肘で身体を支えて両手で小さく堅く膨らんでいる乳房をグッと揉みしだく。つんつんに尖った可憐な乳首を指の間に挟んで乳房を揉むと久美の反応は一段と強くなった。

            「ああぁぁぁぁーーーーっ」

            久美がグッと仰け反った所を更に何度も乳房を揉みしだき、久美の乳房の感覚をしっかりと脳に焼き付けると幸一は最後の運動に入った。両手でがっしりと久美を抱きしめ、久美の耳元で最後になったことを告げる。

            「久美ちゃん、我慢できないよ。良い?出しても良い?」

            久美も幸一の首に両手を巻き付けて密着してきた。

            「あううううっ、ああぁぁっ、出して、大丈夫、良いの。して」

            幸一は最後だけは我慢できなかった。放出の瞬間、腰を激しく動かして一気に放つ。

            「ぐぁぁうぅぅぅっ、だめえぇーーっ」

            久美が思わず仰け反って小さな悲鳴を上げた。そこに一気に白濁した液体が噴き出した。

            「うぅぅぅぅぅっ、ううっ、うっ」

            二人は同じようなくぐもった声を上げると、幸一はゆっくりと久美の上に崩れ落ちた。

            「はあっ、はあっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

            幸一は汗で張り付いた髪を解いて久美にキスをした。

            「久美ちゃん、出しちゃった」

            「良いの。嬉しい・・・・」

            「久美ちゃんはいったの?」

            「わかんない」

            そう言うと久美はニッコリと笑った。まだ肉棒はゆっくりと動いている肉壁に残滓を搾り取られている。放出してもなお快感が生まれているというのは不思議な感覚だった。久美にしても、幸一は終わったはずなのにまだ大きな存在感が残っており、そこから何とも言えない不思議な感覚が時折発生していた。

            「久美ちゃん、良かったよ」

            「私も。幸一さん、素敵、まだ・・・感じてる」

            そう言うと久美はゆっくりと幸一の肉棒から離れ、重そうに身体を起こしてシャワールームに行った。途中、あと少しでシャワールームというところで幸一の放った液体が流れ出してきた。久美は慌ててシャワールームに飛び込んでお湯を出した。身体全体、手足の先までがぐったりとして重いが、熱いシャワーを浴びていると少しずつ力が戻ってくる。それでも久美はベッドルームに戻るなりに幸一の腕の中に飛び込んで、ピッタリと身体をくっつけると目を閉じた。

            「久美ちゃん、疲れたの?」

            「うん、少しだけ・・・」

            「シャワールームに行っちゃったから寂しかったよ」

            「幸一さんたらあんなにたくさん・・・・」

            「え?」

            「もう少しで廊下を汚しちゃう所だった」

            「あ、そうなんだ・・・・」

            「もう足首までぐっしょりだったの。危なかったのよ」

            「久美ちゃん、出しちゃっても良かったの?」

            「うん、いいの」

            「本当?」

            「うん」

            久美は何の不安もなく幸一に縋り、胸板の感触を楽しんでいた。

            「あの・・・・、安全日?」

            「そう、大丈夫」

            久美が妙に安心しているのが不思議だったが、幸一は何か理由があるのだろうと思ってそれ以上気にしないことにした。

            「ねぇ、幸一さん、何かお話しして」

            セックスの後の気怠く甘い時間を楽しむかのように久美は甘えてきた。久美は自分でも不思議だと思ったが、今は異性の隣で裸でいることに何の抵抗もない。しかし、『また服を着たら恥ずかしくなるんだろうな、女って不思議』と思った。

            「少し寝る?」

            「ううん、寝たらきっと起きないからこのままが良い」

            ふと時計を見ると11時半になっていた。久美は身体が怠いのに何かすっきりとした感じがするのが不思議だったが、まだ身体の中に熾火のように炎がくすぶっているのが分かったので、幸一に身体を積極的にくっつけていた。

            「もう一回したい?」

            「幸一さんは?」

            「たぶん・・・・」

            「ずるいぃ」

            「ごめんごめん。したいよ。久美ちゃんは?」

            「・・・・たぶん」

            「人に言っといて」

            「ふふふふふっ」

            大量の精を放ったにもかかわらず、幸一の肉棒は既に半分ほど回復していた。幸一は何も言わずに久美の手を肉棒に導くと、細い可憐な指が肉棒に巻き付いてゆっくりと扱き始めた。たちまち肉棒は猛々しい姿になる。

            「あっという間に堅くなっっちゃった」

            「久美ちゃんが可愛い証拠だよ」

            「フフッ、嬉しいっ」

            「今度は久美ちゃんが上だよ。良いね?」

            「上ぇ?下が良いのに」

            「ダメ、今度は上。良いね?」

            「だって、上になっても入れられないし」

            「今度はできるよ。がんばってごらん」

            しかし先週の挿入の仕方を久美は良く覚えていなかった。それに自分で入れるのは難しい。

            「よいしょっ・・・・私、慣れてる女みたい?」

            久美はそうっと幸一の上に上がると、肉棒の先端を慎重に入り口に合わせていった。