第 64 部
「嫌、ダメ、それは・・・、許して、もう本当に・・・・」
既に肉棒から湧き上がる快感に反応して自分の乳首が充分以上に敏感になっていることに気が付いていた久美は、これ以上何かされたら完全に我慢できなくなることを知っていた。しかし幸一の手は容赦なく久美の目の前でそっと優しく乳房を包み、服の上から乳首の回りに微妙な刺激を与え始めた。予想通り乳房からははっきりとした快感が湧き上がり、肉棒を包んでいる身体の奥が敏感に反応を始めた。
「くぅっ・・・・・・・・ダメ・・・・」
久美は限界がそこまで来ていることを思い知らされた。もう動いていないのに気持ち良くて仕方がない。じっとしているのが辛い。幸一は一通り服の上から乳房を愛撫すると、ゆっくりと制服のリボンの下のホックを外し、ジッパーを下げ始めた。いつもなら焦らしながら久美にさせるこの作業を幸一が何も言わずにやってしまったことで、返って久美はこの先に待ち受けていることを受け入れざるを得なくなった。肌を直接愛撫されれれば、もうきっと・・・。
そして幸一の指が制服の下の肌を確認すると、スッと制服を左右に分け、いよいよパンパンに張りつめた乳房を指先で確かめ始めた。
「あん、幸一さん、気持ち良くて、あう、もう、我慢できません・・・・」
久美の肉壁はさらなる刺激を求めているかのようにきゅぅぅっと肉棒を締め上げ、肉棒の先端を強く撫で回し始めたことで潤いもかなり増してきた。もう簡単に動けるだけの滑らかさだ。堅い肉棒を締め付けているので肉壁からは間断なく快感が湧き上がっている。
そして幸一の微妙に動く指先はとうとう硬い乳首を優しく転がし始めた。その途端、久美の中で何かが弾けた。
「ああぁぁっ、それをされたら、ああぁーーっ、だめぇっ、本当にダメーーッ、壊れちゃうーーっ」
そう言うと久美は飛び込むように背中を倒して幸一に寄りかかると焦れったくて堪らない腰を不器用に動かし始めた。一気に快感が数倍に高まり、不器用ながらも腰の動きが止まらなくなる。
「ああぁぁっ、いあぁっ、止まらないッ、凄いっ、ああぁっ、幸一さん、何とかしてぇっ、ああぁぁっ、いいっ、いいっ、死んじゃうーっ」
幸一は久美の望みを叶えるかのように何度もゆっくりと腰を突き上げながら乳房を揉んだ。久美の肉壁が臨戦態勢に入っているので幸一も少し動くだけで猛烈に気持ち良い。幸一も最大硬度の肉棒を久美に下から打ち込み、快感を楽しみ始めた。
「ほうら、いってごらん。久美ちゃんはもっともっと気持ち良くなれるんだから。ほうら、ズンズンしてあげるからね。覚えてごらん、最高になってごらん」
「あうぅっ、はうぅっ、そこっ、気持ちいいっ、当たってるのっ、許してっ、こんなところでッ、ああぁっ、だめぇっ、本当に壊れるぅッ」
久美は嫌々をするように幸一の上で頭を左右に振りながら乳房を揉まれ、腰を上下に動かしていた。もう上下の感覚が無くなっていたが、今回は幸一が下にいて抱きかかえられるようにして乳房を揉まれているので安心感があった。だから思い切ってその感覚の中に飛び込んでいった。
「ほらっ、ほらっ、久美ちゃんが気持ち良くなるんだよっ」
「ああぁぁぁーーーっ、もうっ、もうっ、ほんとにっ、ああぁぁっ」
この体勢での挿入は初めてだが、身体の中で肉棒の当たっている所が猛烈に気持ち良い。何というか、純粋に快感そのものなのだ。久美は最早、快感の海の中で完全に溺れてしまい、自分を失っていた。幸一が軽く腰を突き上げるだけで凄まじい快感が全身の隅々まで響き渡る。
「ああぁっ、だめぇっ、いやぁっ、はうぅっ、だめえーっ」
「いきそうなんだね?いって良いよ。いくって言ってごらん。いくって言いなさいっ」
幸一はもう少しだったが、久美の方が先にいきそうだった。
「ああぁぁっ、死んじゃうっ、飛んじゃうっ、あぁぁぁぁっ」
「いくって言いなさいっ、そうしないとっ・・・」
もう幸一が耳元で何を言っているのか良く分からなかった。ただ分かっているのは自分が生まれて初めての瞬間に飛び込んでいくことだけだった。そう、『いく』のだ。『・・・なさい』という声が聞こえた瞬間、身体の中から一気に新しい感覚が弾けた。久美は無意識に叫んでいた。
「いくううぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーっ」
それまでうねうねと激しく動いていた少女の身体がピタッと止まった。幸一は目的を達成したことを確信した。ゆらゆらと久美を乗せた腰を上下させ、肉壁がきゅぅぅっと痙攣する時に合わせてズンッと肉棒を打ち込み、久美の絶頂を確実なものにしてやる。
「あうぅーーっ」
久美はその度にクッと仰け反った。今や全身が電気で痺れたように敏感になっていた。幸一の手が乳房を揉み始めると、ビビッと電気が走った。最初の一番大きな波が去っても余韻の波が次々に襲ってきた。
「はぁぁっ、・・・・・・・はんっ・・・・・・・・」
そして何度か感じているうちに快感の余韻は少しずつ去っていった。久美にとっては初めての壮絶な体験だった。
「・・・ダメ・・・・幸一さん・・・・嫌・・・・ダメ・・・・」
息も絶え絶えにかすれた息の下から久美の小さな声が聞こえた。敏感になっていて感じるよりも痛いのだ。まだ肉壁の痙攣は続いている。
「あうっ・・・・・・・・・・・・・あうっ・・・・」
久美は定期的に全身を痙攣させていたが、中途半端で動きを止めなくてはいけなかった幸一は我慢の限界に来ていた。
「いったの?」
幸一が優しく聞くと、
「はい・・・・・」
とだけ小さな声が聞こえた。
「治まった?」
「まだ、身体がびくってなって・・・・自分の身体じゃないみたい。・・・・・動かないの、手も足も動かない・・・・・」
「初めてだね?いったの」
「凄かった・・・・・・。こんなに凄いなんて・・・・・・・・。まだ幸一さんが刺さってる・・・・」
「久美ちゃん、動いても良い?我慢できないよ」
「幸一さん、少しだけ、ちょっとだけなら・・・・」
「どう?これくらい?」
「ああぁぁ、なんか変な感じ。あぁん、やっぱりいやぁ」
久美はそう言ったが、肉棒が敏感になり始めた幸一に途中で止めるのは不可能だった。久美の制止をよそにどんどん動きが大きくなっていく。
「ああぁぁっ、だめぇっ、幸一さん、いやぁ、今はだめぇっ、ああぁぁっ、はうぅっ、すごいぃっ、そんなにしたら、壊れちゃうぅっ」
「久美ちゃん、少しだけ、少しだけ我慢してね。もうすぐだから、ね?少しだけ」
「ああっ、そんなに、ああう、あうっ、あうっ、あうっ、あうっ」
幸一の動き自体はそれほど大きくなかったが、やはり放出するためにはある程度の動きは必要だ。幸一は久美を乗せたままグングンと何度も腰を上下させた。
「ああぁっ、嘘ッ、またっ、ああぁっ、はあぁっ、はうぅっ、いいっ、またっ、あぁっ」
幸一の動きに連動して、久美も峠を越したらしく、再び快感を訴え始めた。もう乳房を揉んでも痛がらないどころか喜びの声を上げる。
「久美ちゃん、また感じてきたのっ?」
「ああん、またっ、また来たっ、ああんっ、凄いっ、あああぁっ、はうぅっ」
「もうすぐだよ、良い?もうすぐだからっ」
「幸一さんっ、幸一さんっ」
「いくよ、出すよ、良い?出すよっ?」
「来てっ、来てっ、ああぁっ、私もっ、また来たぁっ」
ほんの一瞬だけ早く幸一が達した。肉棒の先端の傘がグッと開き、肉壁を強く擦り上げて白濁した液体を噴出する。それは気が遠くなるほど気持ち良かった。そしてその刺激で久美も一気に達した。
「久美ちゃんっ、ううっ、うっ、ううぅぅぅっ」
「はうぐぅぅぅーーーーっ」
幸一に合わせて久美も簡単に二度目に達した。再び久美の動きが止まる。幸一は放出を完全なものにするために何度か腰を上下させて肉壁で精を扱き出した。それを手助けするかのように久美の肉壁もしっかりと根本を締め付けながら先端へと肉棒を扱く。
「ううっ・・・・・うっ・・・・・うっ・・・・」
「はうっ・・・・・はうっ・・・・はっ・・・・」
二人は完全に同期し、同じ周期で痙攣を体験した。最高だった。これ以上の瞬間は考えられない。久美は自分が女に生まれた意味を初めて知った気がした。
「久美ちゃん、大丈夫?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
「まだ話せない?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
幸一は優しく久美の身体を下から抱きしめた。
「はんっ」
「痛い?」
「・・・・だいじょうぶ。そのまま・・・・」
「久美ちゃん、大好きだよ」
「・・・・・私も・・・・」
二人はそのまましばらく一つになったままだった。幸一がふと時計を見ると零時を回っている。本来ならば久美を帰す時間になっていた。しかし、今はどうしても帰す気にならなかった。『もう少しだけ』久美を抱いていたかった。
久美は身体が動かないので起き上がることができなかった。腕を動かすのもしんどい。鉛のように思い感じがする。『トイレに行ってシャワーを浴びなきゃ』と思うのだが、身体が動かないのではどうしようもない。幸いにも幸一の肉棒が放出を終えて小さくなったらしく、挿入感はほとんど無くなっていた。
「久美ちゃん?」
「なあに?」
「素敵だったよ」
「・・・・恥ずかしい・・・・こんな部屋でなんて・・・・・」
「二人だけなんだから、どこでも一緒だろ?」
「だって、制服のままなんて・・・・」
「可愛いよ」
「・・エッチ」
「それに、そんなに変わんないだろ?こうやっていれば」
「ううん」
「違う?」
「制服が邪魔」
「邪魔?」
「そのまま抱いて欲しかった。・・・・・裸で・・・」
「ベッドに行く?」
「これから?」
「優しく抱いてあげるよ」
「その前にシャワーを浴びないと」
「久美ちゃんをシャワーに取られるみたいで嫌だな」
「だって、このままじゃ・・・・」
「どうしてもシャワーを浴びたい?」
「・・・・・直ぐだから」
久美はあくまでシャワーに拘った。今のように汗臭く、股間は自分と幸一の液体が溢れてぐしゃぐしゃになっている状態では何も考えずに幸一を迎え入れられない。
「一緒にシャワーを浴びようか?」
「それはダメ」
「どうして?」
「どうしても」
「ケチ」
「ごめんなさい」
「直ぐに戻ってくる?」
「うん」
「起き上がれる?」
幸一がスイッチを操作すると、微かなモーター音と共にソファが起き上がり始めた。