第 80 部

             

            「ほうら、言いなさい」

            「ああん、それをされたら。あうぅっ、はぁッ、ダメ、それはダメ」

            「ん?久美ちゃんの中から何かが出てきたみたいだよ」

            「いやぁっ」

            久美は真っ直ぐ立ったまま感じていた。なんと言えばいいのだろう?どう言ったら幸一は優しくベッドで愛してくれるのだろう?久美は何かを言わなくては、と思いながら言葉が見つからずに焦れていった。しかし、幸一の指は的確に久美の感じる部分を優しく揉みほぐし始める。

            「何をして欲しいか決まった?」

            幸一がそう聞くと、久美はまだ何も決めていなかったが、言葉にしろと言われるかも知れないと思いながらも弱々しく頷いた。何もせずにじっと幸一の視線を受け止めるのにはこれ以上耐えられなかったし、身体が疼いて早く燃え上がらせて欲しかった。

            「それじゃ、ベッドに上がって頭の中にある格好をしなさい」

            幸一にそう言われると、久美は直ぐにベッドに上がった。そして、枕を抱え込むような姿勢で俯せになった。何故俯せになったのかは自分でも良く分からなかったが、仰向けになれば乳房を丁寧に焦らされるのは分かりきっていたし、この方が早く指や肉棒を入れて貰えると思ったのだ。

            幸一はガウンを脱ぎ捨てると、まず久美の項から背中にかけてゆっくり指と口を使って愛撫を始めた。それは久美にとってはいきなり来た強い快感を生み出す愛撫で、久美は枕をしっかりと握りしめながら声を上げた。

            「ああっ、はうぅっ、そ、そこ・・・、はうっ、はうっ・・・ううっ・・・あぁぁ・・」

            自分でもどうしてこんなに声が出るのか分からなかったが、久美は必死に耐えながら幸一の愛撫を楽しみ始めた。焦れったいのに楽しい、そんな感覚をこの少女は既に掴み始めていた。幸一は何度も久美が敏感に感じるポイントを責めながらゆっくりと下に下がっていく。それがどこに向かっているのかがはっきり分かっているだけに、久美は早く辿り着いて欲しい、と願わずにはいられなかった。

            幸一は久美の細くくびれた腰の下辺りに特に時間を掛けた。

            「ここが感じるんだね」

            「はうぅっ、あんっ、あんっ、や、ああんっ、そんなにしないで、あうぅ・・」

            「敏感になったんだね」

            「幸一さんが全部そうしたくせに、あああぁっ、この前まで何にも知らなかったのにぃッ、ああうぅっ、私の身体をこんなにしてぇっ、だめぇ、そこは何度もしないで、はうぅっ、ううあぅっ、だめぇっ、そんなにしたら狂っちゃうぅっ」

            「こっちも感じるかな?」

            「あアァァーーッ、ダメッ、そこはっ、あうぅっ、あうぅっ、恥ずかしいから、アンッ、アンッ、響くのぉッ」

            「どこに響くの?」

            「・・・・・・ねぇぇっ」

            久美は幸一の愛撫が単に皮膚だけでなく、身体の奥の肉棒を欲しがっている部分にまで響くのに困っていた。気持ち良くなる度にどんどん疼いてくるのだ。どうしても声を上げながら足をそっと擦り合わせたくなる。それが幸一にバレないはずはないと知りながらも小刻みに尻を振りながら足を擦り合わせてしまった。

            幸一は可愛らしい尻が小刻みに揺れるのを見下ろしながら久美の身体をもっと焦らして熱く燃え上がらせたくなった。

            「それじゃぁ、今度は指でしてあげるね」

            幸一はそう言うと俯せのままの久美の足を左右に開き、指を一本だけ尻のスリットに差し込んで秘唇に当たるようにして、そのまま指を押し下げてシーツの一点をグッと押した。これでは幸一の指はシーツを押しているだけで動かない。

            「ああぁっ」

            「さぁ、ゆっくりとお尻を動かしてごらん」

            「そ、そんな、幸一さん、動かして」

            「久美ちゃんが動かしなさい」

            「いやぁ、それはいやぁ」

            「このままがいいの?」

            そんなはずはなかった。既に幸一の指は秘唇を少し割っており、秘核の直ぐ近くに触っているのだ。それまで指と口でたっぷり可愛がられていたので久美の身体は快感を欲しがっていた。あっという間に久美は我慢できなくなった。

            「ああぁぁぁぁぁぁ、見ちゃいやぁぁぁぁ、ああん、ああんっ、あぁぁぁぁぁああぁ、幸一さん、感じるのぉ、こんなことさせないでぇ、ああぁぁんっ、だめぇっ」

            「お尻を上下に動かしてごらん」

            「いやぁ、それをしたらぁ、だめぇ、教えちゃいやぁ」

            久美はそう言うと幸一に教えられた通りにゆっくりと尻を上下させ始めた。途端に蕩けるような快感が久美を包む。

            「あうぅぅぅぅっ、くぁぁぅぅぅぅっ、凄いっ」

            「そうだよ。そうやってもう少しだけ感じてごらん」

            久美が尻を上下させる度に幸一の指は少しずつ秘唇を割って奥へと食い込んでいった。言うまでもなく、久美がそうやってもっと感じるように自分から身体をずらしているのだ。

            「いやぁぁぁ、ああん、だめぇ、こんなこと幸一さんの目の前でするなんてぇ、ああぁぁぁぁ、いやぁぁぁぁ、見られちゃうぅぅっ」

            久美は幸一の視線を感じながらもゆっくりと尻を上下させ、秘唇を幸一の指に擦り付け始めた。途端に身体が蕩けるような快感が湧き上がる。久美が押し付けている辺りからはニチャッ、クチュッと秘密の音がし始めた。

            「いやぁぁ、ああんっ、止められない、動いちゃう、幸一さんっ、ああぁっ」

            「久美ちゃんのお尻は良く動くね」

            「いやあぁぁぁぁ、お願い、他のことをしてぇ」

            「だって、久美ちゃんのお尻がクイクイって動いてるよ。それに、だんだん早くなってきたんじゃないの?」

            「ああぁぁぁん、恥ずかしいぃぃぃ、ああぁぁっ、どんどん感じるのぉ」

            「久美ちゃんだって、一人の時はこうやってるんでしょ?」

            「だめぇっ、そんなこと言っちゃいやぁぁッ、言わないッ」

            「言わないなら止めちゃおうかな?それならもう一回最初から・・・・」

            「止めないで、ああん、こんな秘密まで見せたのにぃッ」

            「やっぱり一人でしてるんだね」

            「言いたくないぃぃっ、いやぁぁぁっ」

            「ほうら、どんどん早くなってきたね。もうだいぶ指がびちゃびちゃになってきたよ」

            「あああぁぁんっ、早く指を入れてぇっ、このままはいやぁ」

            「久美ちゃん、おねだりする時はちゃんと言ってからでしょ?」

            「ごめんなさいっ、幸一さんっ、幸一さんっ、許して、お願い、もうしないから」

            久美は身体がどんどん燃え上がっている時に幸一との約束を破ってしまったことを後悔した。ここでこんなことを言われるとは思わなかったのだ。

            「お願い、幸一さん、お仕置きは許して、お願い、最初からはいやぁ」

            「それじゃぁ、お尻を高く上げなさい」

            「・・はい・・・」

            幸一が指をどけると、久美は言われた通り尻を高々と突き上げた。自分からは恥ずかしい格好だったが、徹底的に焦らされるお仕置きよりは遙かにマシだ。

            「さぁ、久美ちゃん、なんておねだりすればいいのかな?」

            「・・・・・・・・・・・幸一さん・・・・・・」

            久美は覚悟を決めた。言わなくてはいけないことは分かっている。

            「指で優しく私の・・・・あそこを・・・・そっと可愛がって下さい」

            「『あそこ』なの?もう一回ちゃんと言った方が良いんじゃない?」

            「それは・・・・・あの・・・・・オマンコを・・・・可愛がって・・・」

            「良い子だ。ちゃんと最初から言えるようにならないとね」

            幸一はそう言うと、左手を久美の舌から茂みへと伸ばし、右手を尻から秘唇へとあてがった。

            「ああぁぁっ、後ろと前から同時にするなんてえっ」

            「いやなの?」

            「・・・・・・・恥ずかしい・・・・・」

            「そうなの?恥ずかしいの?」

            幸一はそう言いながら茂み全体をゆっくり秘丘ごと揉み上げながら右手の指は秘口の近くを軽く刺激し始めた。淡い茂みの感触がとても新鮮だ。

            「いやぁぁぁぁ、そんなにしないでぇぇ」

            「どうして?感じてるでしょ?」

            「そうやって触られるのはいやぁ」

            「どこを触られるのがイヤなの?」

            「前のところぉ」

            「ここ?可愛いよ。このチリチリした感触が」

            「それいやぁっ、そんな風にしないでぇッ」

            「こうやって両方からした方が感じるでしょ?」

            「ううぅぅぅっ、そんなことされたら・・・・、ああぁ・・・・それは・・・」

            久美は飛球全体から何とも言えないもどかしさ、焦れったさが湧き上がってくることに戸惑い、我慢できなくなることを恐れた。

            幸一は淡い茂みを左手でたっぷりと楽しみながら、腰の下、尻の上辺りの皮膚の敏感な部分にそっと舌を這わせる。

            「ああぁぁぁっ、そこまでされたらぁっ、ああぁぁぁっ」

            久美は一気に腰全体が焦れったくなったことに声を上げた。このままでは直ぐに我慢できなくなる。

            「久美ちゃん、どう?」

            「ああぁぁぁ、そこまでされるのはいやぁぁぁ、もう少しそっとおぉっ」

            茂みから秘丘をワシッと掴まれているので久美は全く逃げ出すことができない。身体を前にずらして逃げようとしても幸一の左手が足に当たるし、後ろに下がろうとすると幸一の右手の指が敏感な所に当たる、全くどうしようもないのだ。

            「ああぁんっ、もう我慢できなくなるぅぅッ」

            「そう言うって事は今はまだ我慢できるんだね?」

            「だめぇ、もうだめぇ、ああぁっ、こんな焦らされ方はいやぁ、ああぁぁ、お願いぃ」

            「んん?どうして欲しいの?」

            「もう我慢できないのぉ、お願い、早くぅ、早くぅぅ」

            「なあに?」

            「その指をぉ・・・・・」

            「声が小さくて良く聞こえないよ」

            「指を早く入れてぇっ」

            「指を入れるだけ?」

            「指を入れてグチュグチュしてぇっ」

            「我慢できないの?」

            「そうなのぉッ、指を入れてグチュグチュして欲しくて我慢できないのぉッ」

            「ちゃんとグチュグチュって言うかなぁ?どう?」

            幸一は久美の望み通り、右手の指を一本だけ秘口の中に差し込んで出し入れしてみた。

            「ひゃぁぁぁぁぁぁっ、いいぃーーっ」

            久美はギュッと枕を握りしめて快感の中に身を置いた。指一本だけとはいえ、直接中を可愛がられるのは最高に気持ち良い。

            「久美ちゃん、指一本だけだとグチュグチュって言わないよ?」

            「いやぁぁぁぁぁぁ、ああぁぁぁぁぁ」

            「言わないから止めちゃおうか?」

            「イヤあーっ、絶対止めちゃいやぁっ」

            「それじゃぁ、今度は指を二本入れてみるね」

            「ああぁぁぁっ、それいいっ、掻き回されるぅッ、中がぁッ」

            「あれ?今度はなんか音がしてきたよ?」

            「その音は聞いちゃいやぁっ」

            確かに小さくだがぴちゃっ、クチュッという音がしていた。ただ、久美の入り口の締め付けが強いので幸一の力でも二本指で何度も掻き回すのは無理だ。